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Syrup16g活動前期の歌詞考察、導入

      2019/07/08

このページはSyrup16gについての自分忘備録として書きます。
シロップの作品についての考察や感想については、各ページを読んでいただければと思います。

シロップの、音源化されている全ての楽曲の歌詞考察をやります。
歌詞考察というのは、歌詞が何を意味するものなのかを考察することです。
また、それに伴って、楽曲についても、私自身が言語化できる部分を解説したり考察したりします。
歌詞とは曲にのせることを前提として紡がれるものなので、おおざっぱに言うと「曲調」と切っても切れない関係にあります。
そのため、歌詞を考察しようとすると、楽曲そのものに言及する必要があるからです。

このエントリでは、考察をするうえでの基本スタンスを明記しておきます。
その後、五十嵐隆さんについての包括的なエントリを一つ書きます。
そちらでは各々の作品の考察に入る前に「演奏家として」「作詞家として」「歌い手として」「個人として」の五十嵐さんについてデビューから現在までを俯瞰してざーっと考察してみます。
これを入れることで、各作品の歌詞考察の下地を作って、理解を深めてもらえたらという目論見です。
そしてその後、作品をリリース順に全曲考察していきます。
解散前の『Syrup16g』と、再結成後の『Hurt』の間に、活動後期の考察導入編を用意するつもりです。
そちらでは、休止中に起こったことをざざっと書きます。
ちなみにシングルやEPについてですが、シングルは『My Song』と『パープルムカデ』は一緒に扱い、『Kranke』についてはアルバムと同様の扱いをします。

ちなみにこのエントリの後半は「シロップとぼく」という、自分語り以外の何物でもない文章になるので、特に読む必要のないものになります。

・五十嵐隆を作ったもの
先に自分の不勉強を謝っておかなければなりません。
僕はシロップのソングライターである五十嵐さんのインタビューを、あまり多く読んできていません。
また、五十嵐さん自身が重要な影響源であると語る、宮台真司さん、鶴見済さん、田中宗一郎さんの文章や、『ロッキング・オン』を、あまり多く読めていません。

“一生懸命、鶴見済さんの本とか、宮台さんの本を読んだり、タナソウさんの文章を一生懸命呼んでいた時期もあったし。『ロッキング・オン』信者だったし”
SNOOZER#41のインタビューより

・五十嵐さん、クリスチャン説
また、今回、久しぶりに聴き返してみて、五十嵐さんはキリスト教を信仰していたことがあるのではないかと思いました。
詳しくは、各楽曲で触れていきますが、私は宗教の知識がほとんどないので、単語が出てくる都度、ググるという付け焼刃的な対応になってしまいました。
どなたかキリスト教的観点から見るシロップ解読とか、してほしいっす……。

・五十嵐さんファンは宮台真司の著書必読
特に宮台真司さんは、90年代中期から論壇で活発に発言してきた社会学者で、ポップカルチャーにも大きな影響を及ぼしてきた人です。
私も20代半ば頃、宮台さんの本を読み漁ったことがあります。
そして、自分がそれまで蓄積してきた「生きづらさ」を、言葉にしてもらえていて、蒙を啓かれたように感じました。
これは、シロップの音楽を聴いてた時に感じたことと、非常に近いです。
宮台さんは社会学はもちろん、経済学、政治学、文学や映画などのアートにも精通していて「社会」をとことん言語化できる人なんです。
五十嵐さんの曲を聴いて、宮台さんの直接的な影響を感じさせるものもいくつかありました。
けど今回考察するにあたって、宮台さんの本を再読している時間はありませんでした……。
あの人めちゃくちゃな数の本を著しているのです。

なので、もし宮台さんが気になった人は、ぜひ、宮台さんの本を読んでみてください。
ネットには宮台さんが出演したラジオの音声などもアップされているので、そちらもオススメです。
ただ、五十嵐さんが言葉にしてきた「他の人が言わない/思わない/気付かないことを、はっきりと鋭い言葉にして、みんなではなく、自分一人に突き刺してくる」感じを味わうには、宮台さんの本を手に取ってほしいです。
(もちろん、五十嵐さんは、メロディメイカーとしても天賦の才を持った人なので「言葉」のみのフォーカスしてシロップを語ることはできないのですが)
なるべくであれば、90年代~00年代に書かれたものから読むことをオススメします。
震災の前後で宮台さんの言説に変化がみられるということや、宮台さんの社会への訴え方の変遷は、それこそ、まるで五十嵐さんの作家性の変遷にも似た道を辿っているように思うからです。
でも、五十嵐さんよりも具体的な言葉で、具体的な知識をもとに病理を読み解いてくれるので、心の処方箋としては強力です。
入門編としては、『14歳からの社会学』や『中学生からの愛の授業』がおすすめかも。
めっちゃ読みやすいです。

 

・かなり不十分な考察になるかも
なので、僕は本来、宮台真司さんをはじめとした社会学や、キリスト教的な世界観から見たシロップについて書きたかったのですが、不勉強なのでそれがちゃんとできないっす、という開き直りをしなければなりません。
まぁ多分、僕は頭がいいほうではないので、「こういう切り口で見ることができるよ」という視点だけを提供しておいて、あとはみなさんがそれぞれ社会学やキリスト教について学んでゆくのがよいような気がします。
僕が変にフィルターをかけてしまうより、原典をあたるほうがいいんですよね、やっぱり。

・「これをもって僕か、と言えば、また次は違う感情がある」
あと、シロップに限らず創作家全般に言えることなのですが……ある人物のある一点を取り上げて、その人物について完全に伝えきるということって不可能ですよね。
もちろん、「代表曲」と呼ばれるようなものがその人物の特異さを象徴することはありますが、その特異な点だけがその人物のパーソナリティであることはあり得ないです。
というか人間って誰でもそうであるはずなのに、それをわかってくれない人がいるように思います。
五十嵐さん本人が、『coup d’Etat』発売時のインタビューで語った内容を抜粋します。

“(前略)その時感じてることを出す。次の瞬間に違うことを思っても、それはしょうがないことだから。これ(アルバムの曲)はライヴで歌ったりはしますけど、これをもって僕か、と言えば、また次は違う感情がある”
SNOOZER#32のインタビューより

あの曲も五十嵐隆さんだし、この曲も五十嵐隆さんなわけです。
特に五十嵐さんは「言い切ることがロックだ」と語っていたくらいなので、一つの事象に対して自分の中にいくつか意見があったとしても、一つ曲では一つのことを言いきる。
だから矛盾に近いような言説もあるし、曲と曲とで(時には一曲の中でも)感情の振り子が両極端だったり、真面目とナンセンスが行き来することがある。
また、シロップは曲を先に作って、レコーディング終盤になってから歌詞を書くスタイルだったので、無理やり言葉を乗せている曲も多い。

アーティストを聖人君子と思っている人、多くないっすか……?
シリアスな人はずっとシリアスなスタンスを崩さないと思っているというか。
愚痴っぽくなって申し訳ねぇずら。

ここから先は自分語りなので、興味のない方は読み飛ばしてくだせぇ。

・自分語りをする言い訳
考察・解説と銘打ってはいますけれど、自分がしていることは勘繰り・深読みという下世話も甚だしいことだと分かっています。
けれど、作り手がこっそり込めた真意や信念に触れたと思えた時のカタルシスって、すごいんです。
それは、僕が創作家を志していて、挫折した人間だということも理由かもしれません。
自分にはできなかった「面白いものを作ること」を成し遂げている人間の、心の奥を観ることが喜びになっているのかもしれない。
でも、それにとどまらず、僕はそんなふうに考察した内容を、ネットで公開します。
それは、自分が発見した時の喜びを他の人にも知ってほしいという気持ちもあるし、醜悪な自己顕示欲からする行いなのだろうと思います。
墓暴きのようなまねをして、そこから掘り出してきたものを人前にさらけ出す行為です。
ここで言えば五十嵐さんですが、彼自身が過去の発言を取りざたされることに拒否感を示す可能性もあります。(まぁ、本人はこれを読まないだろうけど)
シロップのファンの方でも、僕が書いた文を読んで「全然ちげーだろアホ」と思っても、自分語りのキモキモさに触れれば「なんだこんなチンカス野郎ののたまってることだったのか」と留飲を下げてくれるかもしれません。
そんなことを考えて、ちょっと恥部も晒していく所存です。

・シロップレビューを書く動機
シロップは、洋楽ばっかり聴いていた僕が初めてハマった日本のバンドなので、思い出深い存在です。
出会いとかの詳しい経緯は、友人のサイトに載せてもらった文章があるので、興味がある方は読んでみてください。

Syrup16gの歌詞に変遷から見る五十嵐隆の才能が枯れるまで

↑はシロップでググるとけっこう上にくるので、読んだことがある方もいるかもしれません。
でもこれ、2011年に書いた文章です。
23~24歳頃に書いたものなので、文章が稚拙だったり、自分語り要素強すぎだったりと、反省点が多いのです……。
でも、そのページを書き換えるというのも違うじゃないですか。
こういうページって何度も読まれるものではないから、すでに読んでくれた人には、改訂前のものしか届いていないわけですから。
それに、ある時期からは、「もうシロップの名前でググる人もいないだろうし、このページも読まれないだろ」と思っていました。
少なくとも僕はシロップへの関心を失ったし、シロップについてググることもしなきなりました。
なんて思っていたのですが、彼らが活動を停止していても、あのページはじわじわ読まれているもよう。
すごいですね、シロップって。
そんなわけなので、「あぁ、もっとこういうこと書きたかった……!」というむらむら感だけはずっと抱えていたのです。
まぁ、長く書きすぎてもよろしくないので、あれくらいのボリュームだから読んでもらえるのかなって気もするんですけど……。

・サブスク解禁、公式レビューページ開設
そしたらシロップがサブスク解禁するじゃないですか。
しかも公式サイトでファンからのレビューを募集するという、面白い試みをしているじゃないですか。
で、私、今無職じゃないですか。ぶっちゃけた話。(いや、失業保険出たら仕事はしますよ!)
これはもう、シロップへの想いを全てぶちまけろという、神五十嵐からのお告げに違いないでしょう。
そんなわけで、シロップの歌詞について考察してみたりなどしようと思ったんです。

そう、神と言えば、五十嵐さんの詞には頻繁にキリスト教のモチーフが登場します。
「奇跡」「ジーザス」「神」「箱舟」「十字架」「羊」「天使」などなど。
これは今回初めて気づいたので、僕がわかる範囲で解読してみたいなと思っています。
ただし宗教に関する知識が皆無に等しいので、ほぼ、なにもできないでしょう……。
聖書は二年ぐらい前に買ったのに、手を付けられておりません。
ダメな人間だなほんとにわたしは……。
もし五十嵐さんが、キリスト教を信仰する家庭で育ったと仮定するとですが……五十嵐さんのご両親が離婚しているという話を聞いたことがあるんです。
インタビューで語られたことだったと思うのですが、私は直接読んだことはありません……。
キリスト教は離婚を許していないんです。
生涯の伴侶ですからね、結婚相手は。
けれど離婚するキリスト教家庭は多い。
この矛盾に苦しむ子どもって、やはり多いみたいなんですね。
パパとママと一緒に通った協会では、結婚相手とは一生添い遂げると教えられるのに、自分のパパとママはそれをやめてしまう。
そういうモチーフの西欧映画は多くありますね……。
シング・ストリートという映画はアイルランドを舞台にしていますが、当時のアイルランドは離婚が違法だったらしいのです。
でもパパとママは別居することになる……そんな苦悩を抱えた少年に向かって、兄貴が、「親父とおふくろはもともと愛し合ってなんかいなかった! セックスをしたかったから結婚しただけなんだよ!」と言います。
婚前交渉に厳しい環境だと、「セックスしたい」を「これは愛」と脳内変換することも多いのでしょうね……。
でも、五十嵐さんがキリスト教徒だったのなら、U2をあれだけリスペクトしているのもうなずけるしなぁ……。
解散発表ライブの客ハケのBGMは、ヨシュア・トゥリーの一曲目『ホエア・ザ・ストリーツ・ハブ・ノーネーム』だったし。
解散前のセルフタイトルアルバムは、U2と同じアイランドレコーズからリリースしたいっつってレーベル移籍しているぐらいだし……。

・完全自分語り 僕とシロップ
詳しくはシロップ後期の序文とか書きますけど、シロップ解散以降、僕はほとんどシロップを聴いてきませんでした。
シロップを聴きたい、という心境になることがなかった。
シロップにハマっていたのは、高校三年から大学三年ぐらいまでだった気がします。
自分の人生で一番本気で死にたかった時代です。
その時期を乗り越えてしまったから(というか死ぬことすらできずに呆けて過ごした)、なんとなくいらなくなってしまったのかなって気がします。

あと、個人的にめちゃくちゃデカイ出来事なのですが、初めてできた彼女にフラれたというのも聴かなくなった理由なのかも……。
というのも、彼女とは、シロップのことで意気投合して、付き合えたのです。(しかもmixiで知り合いました!)
だから逆に、彼女に振られた後は、シロップを聴きたくなかったという事情もありますね……(笑)。
わあ、自分で書いてて、めちゃくちゃ若造だったなって思います……年を取ると、恋愛にも音楽にも過剰な入れ込みをしなくなるから、同じシチュエーションでも余裕で音楽聴くわ……(笑)。
でも、初めての失恋を経てみて、シロップを聴き返すと、「五十嵐さんも失恋を曲にしてたんだろうな」と思えたりして、新しい視点を獲得できましたね。

今思い返しても僕ってめちゃくちゃ嫌な奴だったし、頭もおかしかったのに、よく付き合ってくれたね……。
けどあの時あの子が付き合ってくれてなかったら、僕は本当に自殺していたんだろうと思うから、やっぱり彼女には感謝しかねぇっす。
本当にありがとう。
今でも感謝しています。

で、そんなこんながあった後、↑のページの主であるくいしんさんから、何か音楽のことを書いてほしいという話をもらったんです。
僕、音楽について書けるなんて超やりたいことだったんですよ。
もともとくいしんさんとはお友だちだったので、やらせてもらうことにしました。
しかし、音楽をたくさん聴きはするものの、音楽を言葉にできるような知識も技術も皆無だった僕は、活動内容や音楽家のパーソナリティや、歌詞について考察するくらいしかできることがないわけです。
そうなると、猛烈に聴き込んだミュージシャンのことしか題材にできないわけですよ。
そんなこんなで、シロップについて書くことにして、久しぶりに聴き直しました。
歌詞も曲もアレンジも本当に良いなと思いました。
ミュージシャンとしての資質がばっちり備わってる。
でも、歌の内容には、そんなに強く共感できなかったりもした。
昔は、五十嵐さんの声を聴いていると、自分も叫び出したくなるくらいに賛同していたような曲でも、「おー、やっぱいいな」くらいにしか思わなかったりして。

その後もしばらく、シロップを聴き直すことはありませんでした。
シロップを聴きたいっていう場面が、自分の生活の中になかった。
シロップを聴いても心が動かない自分を見つけてしまうのも嫌だった。
一人で車を運転している時に、「歌うと気持ちいい曲のプレイリスト」を作った時には、シロップも何曲か入れた。
人とカラオケに行った時には歌いづらい曲も、そのプレイリストには入れている。
でも同時に、そのプレイリストのうち、半分くらいは人前でも歌えるものだ。
社会に馴染めなかったり、社会の在り方に違和感を覚えてしまうことを「社会性に欠ける」というのならば、僕は社会性を身につけたのかもしれない。(そんな風に一言でまとめてしまえることも、なんだか寂しいね)
だって昔は、五十嵐さんが歌う内容に共感していることを、人にはあまり知られたくなかった。
人には言えない感情や思考を抱えて、現実の友だちとはほとんど繋がらないmixiの日記に吐き出していたような、友だちのほとんどいない大学生だった。
でも、僕は、シロップの音楽を必要としない30代になった。
サザンオールスターズや奥田民生さん、小沢健二さんの歌に感動するし、カラオケで歌えるようになった。
自分が社会に出てみて、生活できなくない程度には報酬を得られる仕事に就けたことや、社会の中で価値を認められる機会が皆無ではなかったことなどが、僕をそんな風に変えた気がする。
他に新しい音楽もいろいろ聴くようになったのも理由だろうか。
音楽は今でも大好きで、新しい音楽に出会えれば気分が昂る。あの頃ほどではないにしろ。
それに、シロップが告発した事柄が、未だに厳然と変わらずに存在する世の中にいることが嫌だった。
シロップのおかげで付き合えた天使の様な女の子にこっぴどく振られた心の傷でさえ、忘れてしまえるくらいの時間が経ったのに。
生きてりゃいろいろあるって話だ。

ここ何日か、解説を書くにあたっても聴き返してみたけど、あんまり歌にはピンと来なかった。
演奏、メロディ、歌声は鬼気迫るものもあって、とても強いとは思うのだけど……。

・O君へ
ここから、蛇足の余談みたいな、無駄話です。

高校三年の時から周囲の人々にシロップを勧めまくっていたのですが、当然周囲の反応は芳しくなかったんですよ(笑)。
今にして思うと、こういうちょっと暗いギターロックみたいなのが、アングラ・サブカルだった最後の時代なのかもしれませんね。
多分ここ以降は音楽の好みの細分化も進むし、SNSも出てくるから、クラスのみんなと同じ音楽を聴かないといけないって同調圧力は薄くなっていく。

話逸れました!
そんな中で、初めて、シロップを好きだと言ってくれた友だちがいました。
小学校の頃に仲が良かったやつで、中高と疎遠だったのですが、大学に入ったばかりの頃にたまたま再会して……。
彼は僕が勧める音楽を気に入ってくれて、三軒茶屋の小さなお店に七尾旅人さんを一緒に聴きに行ったりした。あれがもう十年以上前だ……。
その時のことは、今でも覚えてたりします。
七尾さんのMCが面白かった。
アキバのメイドカフェにも行ったなぁ……そして、出てきた飲みものがゲロマズだったな……(笑)。
そんな彼とは、いろいろあって、一年ぐらいでまた疎遠になってしまいました。
今、どこで何をやっているかわからないです。
連絡先も変わってしまっているみたいです。

その彼のことで強く後悔している出来事があります。
僕がここのブログで書いた記事に、匿名の方からコメントが付いていたのですが、その内容というのが
「ブログすら満足に書き続けられないんだな。
そんなんだから昔からモテないんだよ(笑)」
って感じでした。
これ、彼が書いたコメントだったんじゃないかなぁと……。
僕、マジで本当にモテないんですよ。
学生時代はそれがめちゃくちゃつらかった記憶があります。
それで彼に「モテねぇずら……」ということを話しまくってました。
今考えるとその頃の僕は、励まされて悩みを告白していたのかもなって思います……僕が最も嫌いなタイプの行いだ……(笑)。
で、そのコメントが付いたブログっていうのが、サチモスのブログだったと記憶しているんですけど、続きを書くって宣言していたのにそのまま放置してあるものなんですね。
そのことを指しているのだと思うんですけど……。
そのコメントを見て、彼だって思ったんです。
でも入力されているメールアドレスはテキトーな文字列だったから、彼に連絡できるわけではない。
それにそのコメントを公開してもしょうがないなと思ったので、削除してしまったんです。
好意的とは言い難い内容だったので、彼は僕のこと嫌いなんだろうなと思ったんですね。
実際に、すごく迷惑をかけてしまったし……。
その頃私、創作をするすると言いながら、結局何もできずにいたんです。
大学四年間で結局、何も作りませんでした。
彼には「俺はやるぜぇ……」とうそぶき続けた。
彼はそんな僕に協力を申し出てくれてたりしたのに。
そりゃ、嫌われて当然ですよね……。
今でも恥ずかしい思い出です。

そんな彼にも届いてくれると嬉しいなって思って、シロップのことを書きます。
すごい時代ですよね!
ちょっと検索すれば、気になっている人が今どこで何をしているか、わかっちゃう可能性があるんですから。
昔だったら、僕と彼みたいな関係性の人たちって、多分再会できないですよね。
それが、誰でもアクセスできるWEBで辿れていけちゃう。
WEBない頃は人間同士の関係性がもう少ししっかりしていて、人づてに探していったりとかできたのかな。

お互いいろいろあったけど、僕は彼のこと、嫌いじゃないんです。
なんか僕は、時間が経ってしまうと、人にされたことよりも、自分がしてしまった嫌なことの方が記憶の中に強く残ってしまうんです。
それも、自分から見たことでしかないから、相手からしてみたら的外れだったりするのかもしれませんが……。
そういうことも、相手とコミュニケーションをとれる環境にあるのだったら、直接言えたりするじゃないですか。
私、人のことをあんまり忘れることができない性質なのです。
それなら、一人でもやもやしてしまうくらいだったら、気が向いた時にでも連絡を取り合える間柄でいたいなぁと思ったんです。
でも、あの頃「忘れられない出来事だ」と思っていたことも、どんどん細部が抜け落ちていって、印象だけになっていったりもして。
我ながら、おっさんになったなぁ……。
僕がおっさんになったのと同じだけ、彼もおっさんになってるのかな。
五十嵐さんだっておっさんになってるぜ。
でも、年取るのも悪くないなって思うよ。

俺は怒ってもないし、嫌いでもないから、もしまたあなたがこのページを読んでくれたなら連絡がほしい。
俺の連絡先、変わってないから。
もちろん、気が向いたらで全然かまわない。
好きでいてもらえるようなことをした記憶が何一つないし……。
でも、俺のブログにたどり着いて、コメントをくれたのがあなただったのだとしたら、何かしら興味を持ってくれているということだと思うんです。
あの時の文句を言いたい、ということなら、直接言ってくれていいよ。
ほんとうにクズ野郎だったと思っているし。
でも、あなたが元気でやってるのかなってことをたまに考えたりする。
お互い、危うい生き方をしてたし。
俺は仕事したり、仕事辞めたりしながら、一応生きてるよ。
いい年だからマジでこの先どうするかなー、とか考えたりするけど……(笑)。
ちなみに、さすがにもう童貞ではないからね!?
あなたがシロップを好きになってくれたり、創作することを励ましてくれたのは、とても心強いことだったと思う。
夜中に64スマブラやりまくってたあの日々、俺の中では糧になってたんだと思う。
ありがとう。
あと、一応、あの時話していた方面で、完成させられた創作物もあるんだよ。
今更だけどね。
今も、一人で、たまーーーーに創作したりすることもある。
ぜんぜん上手じゃねえんだけどさ。
でもありがとう。
連絡、来なくてもいいっていうか、しょうがないとは思うけど、これだけでも伝わるといいな。

めちゃめちゃ長々と自分語りをしてしまった……。
まぁそんな感じです!
私に連絡を取りたい人はコメントに書き込んでいただくか、
SNSからコンタクトいただければと思います!
コメントに「公開しないでね」と書いておいてくれれば、公開はせずに、読みます!

 - Syrup16g

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