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映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

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みんな頑張ってると思う 221219

   

人と、芸能を仕事にしている人の話をした。
「芸能を仕事に出来ているのだから、一般の人よりは頑張っているじゃん」という論が展開された。
一般の人も仕事を頑張っている人がほとんどじゃないか……と思った。

芸能とか創作を仕事にしている人について、その人が頑張っていても頑張っていなくても、成果物が良ければいいし、良くなければ興味を惹かれない。

宮崎駿さんのことが、創作家の中で一番好きなのだけど、あの人は何十年も毎日スタジオに通って仕事をしている。
年を取ってからは日曜だけは休むようにしたと言っているが、それでも毎日こつこつ仕事をしている。
スタジオのクリエイターが、賞の授賞式に出席するのも渋い顔をする。
曰く「その時間を仕事に充てるほうがいい」とのこと。
宮崎さんは90年代は時代の寵児としていろんなテレビとか講演の仕事を受けていたが、00年代に入ったあたりからはそういう仕事をあまり受けていない。
海外の映画祭の授賞式に出席しないなんてこともあった。
それで実際に出来上がる作品が面白いので、「面白い上に頑張っててすごいな」と、頑張っているところも好感を覚えるポイントになる。

BTSが好きだけど、Kポップの世界は一日のほとんどを練習に費やすような人が多いもよう。
そこまで忙しくすることで心身共に不調をきたす人が出てきそうであるが、楽曲やパフォーマンスを見ると、努力のたまものであることがうかがえる。
なので「頑張ってる」が好感を覚えるポイントになる。
Kポップの人達って動画配信とかも頑張ってて、プライベートの時間があるのかなと思ってしまうこともしばしばなので、「頑張りすぎないでくれ……」とも思うのだけど。

90年前後の岡村靖幸さんも、スタジオにずっとこもっていて、不眠不休でレコーディングをこなしていたらしい。(覚せい剤を使用していたようなので、普通の脳の働き方ではないかもしれない)
「だいすき」という代表曲は車のCMでのタイアップが決まってから一週間で完成させたらしい。すごい。
ツアーやったりラジオの仕事をしたりしつつも、この頃は年に一枚アルバムを出していたので、だいぶ忙しかったはず。
そんな中でもミュージシャン仲間とディスコに行ったりして遊んでいたもよう。
そんな遊び方も作品に反映されてて面白かった。
なのでこれも「がんばってて偉かったね岡村さん」となる。

芸能や創作で糧を得ている人でも、僕が惹かれるのは「こつこつ頑張ってる人」ばっかりだなーと思う。
当然、好きになった人のことを調べてみたら「頑張ってる」ことがわかるという流れです。
「頑張っていると聞き及んだので、その人の成果物に触れてみよう」と思うことはないです。

SKY-HIの新作が良かったんです。
去年出たアルバムが正直そんなに良くなかった。(新作が良かったので聴き返したら、良い曲もあった)
AAAの活動が休止したとは言え、ビーファーストのプロデュース業や事務所の社長業に忙しいので、ソロ活動に充てる時間があんまりないのかなとか、インプットする時間がそんなに無いのかなって思ってたんですけど、まさかの傑作が出てきた。
すごい。
社長業とプロデュース業とソロ音楽家の仕事が全部すごい結果を出してるってすごいですよね……。
今の社会ってあんまり豊かではないので、生きていくために頑張らないといけないと思うのですけど、そんな中で「頑張ってる」言葉を使いたくなるのはこういう人だなって思いました。

芸能や創作を糧にしてても全然頑張らなくていいと思うのだけど、「昔はいい成果物を出してたけど、最近はそうでもないな」って思うと、頑張ってなさが結果に表れてるってパターンも多い。
人間の頑張りって長続きする物でもないと思うし、ほんの数年とか数ヶ月とか、場合によっては数日の頑張りでも後々まで残る優れた成果物を作れる人もいる。
むしろ何十年も頑張れる人間の方が稀なわけで。

それにしてもスカイハイが本当に良い。
これだけ忙しくしていても、まだ音楽表現をしたいってすごいよなぁ。
本当に音楽が好きなのが伝わる。
12月にあったライブに行けばよかった。
後悔してます。

・今日聴いた曲
「ドラマチック」がすごい。この人はロックっぽい曲に日本語ラップを乗せるのが世界でいちばんうまいのでは。
ギターサウンドも、音圧は高いけどギャンギャンうるさくなくて面白い。
「ラッパーだしパンクロッカー」って、本当にそうだね。
すごい……。

 - 文化, 日記

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