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突っ込まれない力に特化する悪手 230102

      2023/01/04

コロチキの西野さんが、YouTubeチャンネルでの企画動画が大すべりして、批判のコメントが付いていることにたいして「ウンコのカスみたいな」と動画で話していたっぽい。
その動画を見て嫌な気分になりたくないので元動画は見ていないのだけど、動画のサムネイルで出てきてたか、誰かがスクショしたものを見かけたかした状態です。
なのでソースまでを辿っていない状況ですが、西野さんに対して「そういうこと言いそうだな」というイメージを持っているので、自分としてはすんなり受け入れられる。
もし西野さんが実際には、批判的なコメントに対して論理的な反論をしているならここから書くことは的外れになると思う。

西野さんって今30歳とかだと思うのだけど、「ウンコのカス」という悪口しか反論武器がないのだとすると、多くの文明人が自然にしている「論理的な思考」をしない人なのだろうなという印象を抱く。
小学生の口げんかレベルじゃないですか……「ウンコのカス」って。いや、小学生でもしないか……。
しかも「ウンコ」じゃなくて「ウンコのカス」ってどういう物体だ?
ウンコが排泄するカスということ? ウンコが千々になりカス状になっているということ?
「ウンコ」と「カス」という悪口を組み合わせて罵倒の相乗効果を生もうとして、意味の分からない言葉になっているのではなかろうか……。

文明人は思考の過程として、何かを思ったり感じた時に、それに対し自身で「反駁」し、その反駁に対しても自分の中でさらに「反駁」するような流れを経ると思う。
人によって反駁を経る回数や精度は異なるだろうけど、そのような過程を経ないと、説得力を帯びた言説は形成されない。あるいは「自分はなぜそう感じたか、考えたか」という理由の部分を自己分析するとか。
根拠がないのだろうな、という言説は他者から見透かされるので。
例えば人の言葉に対して「ウンコのカス」と思ったとして、「ウンコのカスってどういう意味だろう」「なぜウンコのカスという言葉が口をついて出たのだろう」「自分は相手に何を伝えたいのだろう」「自分は相手のどんな言動で『ウンコのカス』と言いたくなったのだろう」「なぜウンコのカスという言葉を選んだんだろう」「ウンコのカスという言葉を相手はどう受け取るだろう」とか、いろいろ考えることってあると思うんですね。
自分はウンコのカスという言葉からは、相手を咎めたい気持ちはあるが、反論が思いつかない……でも相手を咎めたい……という精神が働いているのではないだろうかと思いました。
強い怒りだけは感じる。
まぁYouTubeチャンネルなのでエンタメ的な動きをしようとしているという解釈はできるが、「悲しい」と感じていると思われたくなく、「怒り」を表出させる人も多いので、そちらなのかなとも思う。
怒りを前面に出して、交戦を辞さない姿勢であることを相手に見せて、相手を引っ込ませるといった戦術ではないかと。(良い効果は産まなそうだ)

感情を言語化する習慣がない人なんだろうな。
でも、それを外に発するか否かは別として、概念を言語化する習慣を付けておかないと、結局困るのは自分だよ。
言語化しないと自分で理解できない。
自分で理解できていないことを他者に伝えることは難しい。
自身が言語化できていない感情を、たまたまうまく汲み取ってくれる他者と巡り会うことがあるかもしれないが、それは稀だ。
言語化しようと試みて、自分の考えの矛盾に気づいたり、自分の思想の立脚点が間違っていることに気づいたりする。
それを繰り返さないと学べないし成長しない。

普通に暮らしていれば、何か主張するときに、精度が低い言説を発したとしたら人から「それはどういう意味?」「どういう根拠?」と突っ込まれることがある。
突っ込まれた際に、自分の中での根拠が弱かったりしたら、「あぁ、自分はそこまで考えが至らなかったな」と自省し、以後は自分の中で根拠を固めるよう心がけると思う。
もちろん100%根拠を固めることも無理だと思う。
ただ、別に、100%根拠を固める必要もない。
普段からさりげなく人と意見を交換していれば、自分と他者の考えの違いがわかるし、他者と違う中でも自分が思っていることがあるなら、「なぜ自分はそう思うのか」といった部分と向かい合うことにも繋がる。
そういうことを繰り返して、人は「論理的に考える」ことを学習していく。
これは意識して行わなくても、多分、社会(小さな子ども同士のコミュニティでも同様)で生きていれば学習していく当り前の営みだと思う。
この営みは学校教育でも習うと思うのだが、習得していないも意外といるような気がする。
あるいは習得したとしても、「人の話を聞かない」仕草が身に付いてしまう人もいるのかもしれない。
生来的に人の話を聞けない・理解できない人もいるとは思うので、その是非は問わない。

ただ、往々にして、上記のような言説の精度を高めることができない人って、コミュニケーションを取れないことが多いので、人から距離を置かれがちになると思う。
たとえば上記したような「ウンコのカス」といった稚拙で感情的で乱暴な反論してくるような人であれば、多分、「この人は何を言っても攻撃心をむきだしにして反論してくるのだろうな」と思う。
論理的なコミュニケーションができない人に対して、自分の論理を強化してから改めてコミュニケーションをはかろうとする人って、多分少ない。
なぜなら、「論理的な思考」がそもそもインストールされていないため、話が通じないから。

汚い言葉、攻撃的な態度を取って相手を威嚇してくる人間とコミュニケーションを取る際、その行為に同じ温度感で「張り合う」ことにメリットはない。話が通じないので。
ただ状況によっては諫める・教育を施してやるといった選択肢はあると思うのだけど、金銭的報酬が発生するか、もしくはすでに強い縁故があるような状態でなければ、そのようなリスクを負いたくないだろう。
僕は負いたくない。
まぁ「からかうことを面白がる」とか、感情的な報酬を期待する人もいるだろうけど、リスクが高いではないですか。
例えるなら、道ばたで顔を真っ赤にして口角泡を飛ばしながらわめき散らしている人がいるとする。
その人の主張が間違っているだろうなと思ったとして、そこでコミュニケーションを取ろうと思うだろうか。
しないですよね。
論理とか倫理に外れている人間と接触するなんてリスクしか生まないのだから。

「論理的なコミュニケーションが出来ない人」と認識されたら、多分、論理的なコミュニケーションが必要な場所に招かれなくなると思うんですよね。

しかし、当の「コミュニケーションが通じないヤバイ人」は「こいつ近寄ったらヤバイ……」と思われているのに、「自分の主張が正しくて反論できないんだ!」と思い込んでしまう……哀れ……。
悲しいミスマッチですね。

意見に対して人から突っ込まれると安心する。
当り前のことなのだけど、「誰からも突っ込まれてないんだろうな」と思う人がたくさんいらっしゃるので……。
突っ込まれたくないから怒る。
もちろん怒りは人間にとって大切な感情だ。
ただ、怒りは「強い感情」なので、怒る方にも負荷がかかるし、怒りを向けられた相手は委縮したり、怒り返すので、うかつに怒っていることを見せるべきじゃないと思う。
また、怒っているところを見た他者が、「この人怒るのか、怖い」と思って距離を置くようになるので、怒り方にも適切な運用が必要だとも思う。
ほかの芸人さんも、西野さんに対して「他の人の意見を聞かないからどうしようもない」と言っていたと聞く。

まぁ、多分、人から突っ込まれることが嫌で、暴言を発してバリアーを形成して、人から突っ込まれないようにしているんでしょうね。
自己防衛。
専守防衛のつもりで敵基地攻撃をするのだ、というすごいロジックを政府が通そうとしているのが悪いね。
全部政権が悪いよ。

人に好かれないことが明白な行為に及んで、「自分が好かれないのはこのような過剰な振る舞いをするからだ」と自分に言い訳してるのかな、とも思う。ヤケクソになっちゃってる、無敵の人状態。
シンプルに、性格が悪くて面白くもないから嫌われているのであって、過剰な振る舞いを取らなくても、多分好かれないよ……。
人から好かれたかったら、「どんな人が人に好かれてるか」を考えてみることを推奨したい。
「他人から自分にしてもらいたいと思うような行為を人に対してせよ」という言葉があります。
ただ、「自分にしてもらいたいこと」が歪み尽くしていたら、それを他者に施しても逆効果にもなるし……。

・今日聴いた曲
聴いてないけど、ロジックということですね。

 - コロコロチキチキペッパーズ, , 日記

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