総長と副総長と特攻隊長を相手にカポエラを駆使して勝利を収めた 221030
しょうもない嘘をめっちゃつく同級生の記憶。
中学とか高校の頃って、めっちゃ嘘をつく人がいたと思う。
高校生の頃にめっちゃ嘘をつく同級生がいたことを思い出したので書く。
そもそも一年生の頃に、友人から「部活の部員にとんでもない嘘つきがいる」という噂話を聞いた。
聞かされた嘘エピソードで記憶にあるのは2つ。
・部活のみんなでコンビニに行ったら、上戸彩を指して「これ俺の彼女にめっちゃ似てるわ」と言ってた。そいつはチビで不細工なので上戸彩レベルと付き合えるはずがない。
・家が三階建てだと言っていた。でもそいつの家を見た部員が二階建てであることを指摘した。「地下入れたら三階建てって意味ね。俺が自分で掘って地下一階を作った」と反論していた。
前者に関してはチビ具合と不細工具合を知らないので何とも言えなかったが、地下一階を自分で作ったって話が意味分からん過ぎてめちゃくちゃだと思った。地面の地下って水道管であったりとか家の土台だったりとかいろいろ埋まっていそうだし、法的にそんなこと許されないだろうと思った。
そんなとんでもない嘘つきの男と、二年生の時に交流を持つようになった。
どんな縁だったか覚えていないのだけど、僕はエロゲーと深夜アニメのオタクだったので、そういうのを愛好するオタク友だちからの紹介とかだったと思う。
一緒にチャリを漕いでアニメイトに行ったりなどした。
青春である。
そんなアニメイトへの往路上で、彼のホラエピソードの真髄に触れた。
一大ホラ叙事詩を聞かされた。
たしかきっかけは「彼女いるの」とかって話題だったはず。
・彼女はいる
・上戸彩に似ている
・彼女は幼なじみで、毎朝起こしに家まで来てくれる
・彼女は違う学校に通っている
毎朝起こしに来るって少女漫画とかエロゲーの典型的なパターンだけど、それって、同じ学校に登校するやつがやるんじゃない……? と思った。
学校が違うんだったら起こしに来る時間が大幅に無駄になる気がした。気のせいだろうか。
あと、この男が起きてから家を出るまでにまぁ最速で40分かかるとして、彼女はこいつを起こしに来る時点で学校に行く準備を全て完了させていなければならないので、そうなると彼女は何時起きなんだ? 朝食を家族が用意してくれているとしたら彼女の家族まるごと朝早すぎんか? という話にはなってくる。
俺はホラを深掘りしたくて「写真とかないの?」と聞いた。
・写真はない
・写真を撮ろうとすると彼女は逃げ回る
・彼女はレイプされそうになったトラウマがあり、その際に男達に写真を撮られたことで、写真を怖がるようになった
そんなに嫌がってるのに無理矢理写真撮ろうとするなよ、と心の中で突っ込んだ。
そして彼の話は続いた。
・彼女をレイプしようとしたのは暴走族の総長だった
・ハッカーの友だちがいるから、警視庁のデータベースにアクセスして暴走族の総長の情報を割り出した
・復讐のために、暴走族の集会に殴り込みを掛けることにした
・警視庁長官の息子が友だちなので拳銃を入手することができた
・仲間と10人ぐらい連れ立って、雨の降りしきる空き地で集会をしている100人ぐらいの暴走族を襲撃した
・仲間が暴走族に銃撃をしかけている間、総長と副総長と特攻隊長の三人を相手に一人で闘いを挑んだ
・最終的には勝利を収めた
とのことだった。
銃を扱った闘争があったとしたら、なぜ全くニュースにならないのだろうかと思った。
それを突っ込んだら「もみ消した」とか言ったかもしれない。
「どうやって三人相手で勝てたの?」とは聞いた。
・俺はカポエラをやっていた
・三人に少しずつダメージを与えてヒットポイントを削っていった
とのことだった。
書き忘れていたけど彼は本当に低身長で、足も短いほうだった。
160センチぐらいだったと思う。
かつ足も短いのに、カポエラ使いだとして、リーチがめちゃくちゃ短いはず。
どうやって3人相手で立ち回るのだ……。
というか暴走族も、雨が降ってたら集会しなくないか?
なぜ彼はエピソードの中で雨を降らせたのだろう……謎が残る。というか最初から謎だらけで、謎の大海である。
そんなツッコミどころだらけの大ボラ叙事詩を聞かせてくれた彼だが、学校にあまり来なくなってしまったので、それ以降ホラ話は聞けなかった。
わずか一日でこんなことになるのだから、彼と交流する機会が多い人は脳に誤情報ばかり入ってくるから大変だろうなと思う。
元気にしているんだろうか……。
ちなみにその彼は、「俺はロリプニ系が好みかな」と言っててキモ怖かった。
ロリプニって言葉が面白いけど、普通に性犯罪に走りそうな兆候が立ちまくっていた。
というか、嘘をつく人って、「ばれない」って想定でいるのだろうけど、それがすごいじゃないですか。
整合性が取れなかったら、突っ込むじゃないですか。
こちらも正確に状況を把握できるよう努めたいので。
そういう先読みができない時点で、嘘って、相当頭が悪い人が使うものなんですよね。。。
一緒に創作をしていた人が、30代に入っても、ずっと小さな嘘をつく人だった。
嘘とどう向き合ったらいいのかは俺にはわからない。
俺自身が初めてついた嘘について考えてみる。
小学校一年生の頃、遠足で山にあるアスレチック公園のようなところに行った。
詳細を覚えていないのだが、公園では自由に遊んで時間を過ごしてよいということになっていたのだと思う。
クラスには友だちがいたはずなのだが、誰とも一緒に過ごさずに一人で時間を潰した。たしか。
なんとなく覚えているのは、自由時間になった途端に集まりだした友人達を見て、そこを離れたんだったような気がする。
「あいつはどこ行った?」とか気にされがっての行為だったのかもしれない。
値打ちこいてたのかもしれない。
多分、友人達に、僕を仲間外れにしようという害意はなかったと思う。
ただ問題は、その遠足の思い出を作文にしなければいけないということだった。
一人で過ごしていたことが学友たちにバレるのが恥ずかしかったし、何より嫌だったのが母親の反応だったと思う。
母親はやたらと僕の友人関係のことを気にしていて、とにかく「友だちを作れ」的なことをすり込み続けていた。
友だちを作れないようなやつは異常者、社会不適合者ぐらいの過激思想を振りまきかねない人間であった。(ここで書くことではないが、この母親自身が友だちがいない人間だったので(多分人間性の問題により)、自分の子どもには友人を作るよう発破をかけていたのだと思う。友人の多さ=人間としての価値みたいな考え方をしている人間だったのだと思う)
そんな母に、遠足で誰とも一緒に過ごさなかったことがバレたら、おそらくなじられ続けることになっただろう。
それを恐れた僕は一計を案じた。
「○○くんが僕に、「かけっこレースをしないかい」と言いました。僕はかけっこで一番になりました。みんなからお菓子をもらいました」
フィクションを書いたのであった。
作文は文集のような形でまとめられて、全員に配布されたが、僕の嘘に気づいた人はいなかった。そら誰も僕に興味などないので、バレるはずがない。
母親がどんなリアクションだったかは思い出せない。何も言われなかったのではないかと思う。
今でもなんであんなことをしたのだろうと思う。
嘘をつくにしてもつつましい内容になっていないあたり、僕の願望が表出していると考えて間違いない。
今書いてて思ったのは、僕は足が遅いのだが、母は僕の足が遅いことに納得がいかないらしく、運動会の前などは徒競走の練習をさせられていた。何度走っても遅いものは遅かった。なんか嫌な記憶ばっかりだな。家族のこと。
今でもたまに思い出す嘘。
そんな経験があるので、僕は、「嘘つくとバレるの怖っ!」と思っている。
そういうわけで今は嘘はつかずに生きていて、打ち明けたくない事情庭大が及びそうになったら話を逸らすようにしている。
それはそれでどうかと思うが、嘘をつくリスクに比べたらまだましである。
いや、でも「話を逸らしたのがバレてたらどうしよう」と不安になることもある。
どうにもできないですね。
・今日聴いた曲
「嘘に理解者を」って歌詞があって、その考え方はなかったなー、と感銘を受けた。
面白い言葉の配列ってやっぱり面白いですよね。
スカイハイさんやっぱりすごいなって思う。
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