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映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

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いっぱい作る 220919

   

ルパンの『七番目の橋が落ちる時』というエピソードを鑑賞。
ルパンと次元が悪いやつに利用されてしまうという話。
悪いやつは、ルパンと次元に縁もゆかりもない少女を人質に取って、「従わなければこの女を殺す」的な脅迫を受ける。
脅迫を受ける側は、別に自分の知り合いではないけれど、自分の行動如何で一人の人間の命が奪われるという状況になると従わざるを得ない……というアイデアは、黒澤明の『天国と地獄』ではないかと思った。
あの映画は海外の小説を原作としているけれど、展開はほとんどオリジナル。
黒澤監督は、「誘拐されるのが自分の子どもでなくても、脅迫は成り立つというアイデアが気に入った」と語っていた気がする。

最終的にルパンは悪いやつの指示に従い、悪事を成すが、悪いやつは少女を解放しない。
ルパンはなんかやたらかっこいい感じでその悪いやつを倒す。(マジでめっちゃかっこいい絵だった)
少女は無事に解放され、ルパンに感謝するが、追ってきた銭形と警察から逃げるために、ルパンと次元は立ち去る。
次元が「良い子だったな」と言う。
ルパンはボートから落っこちそうになるコメディっぽい絵でエピソードは終了する。
このエピソードはだいぶ、カリ城だなと思った。
宮崎さんはカリ城を、自分が担当したルパンのTVシリーズの総ざらいであると語ったようだけど、本当にそういうことなんだろうなと思った。
村上春樹さん、宮崎駿さん、田中ロミオさんと、過去に手がけた短編や掌編から、長編にアイデアを膨らませることがあるように思う。
まぁ、どんな作家でも大なり小なり、過去の作品からモチーフとかテーマとか人物とか台詞とか、同じことを描いてしまうことはあると思うのだけど、いろんなものをたくさん作っておくのが大事なんだなと思う。創作。

ピンクフロイドが好きなのだけど、プログレという枠のバンドであることからもわかるように、一曲一曲が長い。
長い曲ってどうやって作るんだろうって思うのだけど、彼らの場合はスタジオでセッションを重ねて、曲のフレーズをいっぱい作る。
いっぱい作ったフレーズをくっつけて一つの曲に仕上げていくということが多かったもよう。
曲のフレーズを発展させて一曲にするのか、もともと曲構成の構想があって、そこにフレーズをはめていくのかはわからないです。
ここでもやはり、「小さなネタをいっぱい出しておく」ことが大事だなという気づきを得るのでありました。
小さくてもコツコツやらんといけませんよね……。

ファーストテイクにアヴリル・ラヴィーンが出てる。20年前の曲を歌ってる。
宣伝媒体としてはとても高い成果を上げるコンテンツとして地位を確立したのであろう。
なんでファーストテイクって流行っているんでしょうね……もうちょっと面白い音楽紹介企画とか出てきても面白い気がするんですけど。

・今日聴いた曲
ツール聴き直していたんですけど、台風の日とのことでこれを聴いてた。
このアルバム自体はちょっと、最高傑作とは言いがたい出来かもしれないけど、この曲だけは本当にいいな。
ツールが偉いなと思うのは、4人で鳴らすことにこだわっているところ。
壮大な曲をやりたかったから音を重ねまくればいいと思うんですけど、ツールは4人でやることにプライドを持っている気がする。もちろん曲によっていろんな音を入れたりしているけど、音の数自体は多くないのですよね。
ライブで観たい……でも来日なんてしてくれるのでしょうか。
最高のバンド。

 - 日記

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