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8月の中年男性が臭くないはずがない 220825

   

給料日振り込み日だから銀行に行ったけど、めっちゃ空いていた。
「絶対混むだろうなー」と道すがら予想していたし、他の銀行は外から見ても混み合っていたのに、我が銀行は全く並んでいなかったし、ATMは半分以上空いていた。
何が起きたんだろう。銀行潰れるのかな。

ジブリ美術館に行った。少し早めに到着しそうだったので、茶でも飲もうかということになったが、クラフトビールの店があったので立ち寄ってみた。
珍しい、名前を聞いたことのないビールがたくさんあった。
お店の人がビールのことを色々教えてくれた。
店員さんがビールめっちゃ好きなんだろうな、と感じた。
「ホップ」と言っても無数に種類があるので、何を使うかで味は全然違うのだよ、という話だった。
やっぱり詳しい人から話を聞くのって面白い。

すいかのビールがあった。
僕はビールが苦手で、ビールを飲んでも味覚があまり利かない。
しかしこれは飲みやすくて、すいかの味がした。

メニューを見ていると、『ワンダーウォール』と『フィールグッドインク』という、日本のブリュワリーが作っているビールがあった。前者はオアシス、後者はゴリラズというイギリスのミュージシャンの曲名です。
ほかに『バスケットケース』『ウォーターメロンマン』があるとのこと。
いろんなブリュワリーがあるのだな、と面白くなった。
『ウォーターメロンマン』は多分ハービーハンコックがシンセサイザーを導入したアルバムでのカバーバージョンからの引用だと思う。
もともとはジャズのスタンダードナンバーらしいが、ハービーのヘンテコなカバーがもっとも有名だと思う。
90年代のポップミュージックからの引用を入れまくった『エウレカセブン』でも、たしかこのタイトルが引用されてたと思う。
僕ももちろん好きなのだけど、この、異様なウォーターメロンマン人気って何なのだろう。不思議。
ところでハービー・ハンコックは創価学会の信者だから、来日公演が多いらしい。

お店は2020年3月という大変な時期にオープンしたのだそうだけど、そこから今までサヴァイヴされているのはとてもすごいことだと思う。
昼からビール飲んでジブリ美術館に行くのも乙な体験です。美味しかった。

ジブリ美術館は電子チケットから紙チケットに戻っていた。
電子チケットも洗濯できるようにしておいても良いと思うが……。
館内は女性のみのグループ、家族連れ、恋人とか男女混合のグループという組み合わせが主であり、男二人組というのは我々だけだった。マジで。
僕は時として男一人でもジブリ美術館に参拝に行くタイプの宮崎駿さんの信奉者なのだけど、マジでマイノリティ中のマイノリティだった。
夏休みが終われば客層も変わるか。

美術館のカフェで茶を飲んでいると、幼稚園か小学生低学年ぐらいの男の子と、その祖父であろう男性とが席で話している声が聞こえた。
男の子は青の中ととろのぬいぐるみを持っていて、ととろに話しかけていた。ギフトショップで買ったのではないかと思われる。
テンションが上がっている男の子に対して、おじいさんはちょっと疲れている様子だった。
途中でおじいさんが「それはクロトワ!」と言っているのが聞こえた。ナウシカの、敵参謀的なポジションのキャラクター。
どういう話をしていたのか、細かい流れはわからないのだけど、クロトワの名前が出てくる人がお祖父さんになる世の中なのだなと思った。
僕もあと10年ぐらいしたらお祖父さんになってておかしくないような歳になるしなぁ……。諸行は無常。

現在の特集展示は未来少年コナン展だった。
宮崎駿さんが手がけたイメージボードの量に驚く。そしてその質の高さにも驚く。
宮崎さん、絵を描きすぎである。
イメージボードに文字での説明が添えられていることもあるのだけど、その情報がやはり、また、情報の量が多い。
ぱっと見ではシンプルに見えるアニメでも、やはり、厚い世界観を作り上げているもんだよなと思う。
本当にたくさん仕事をしていたんだなぁ……若い頃から。
僕の「作家を評価する基準」が宮崎駿さんに合ってしまっていることは、僕が作家を見る目を厳しくしてしまいがちなことに繋がってしまっている気がする。

帰りに、一緒にいた友人が「身体が臭いな」と言っていた。
8月に、屋外で半日を過ごして臭くならずにいる中年男性なんて、あまりいないと思う。
僕はものすごく汗をかくので、家を出る前に、消臭銀成分配合のスプレーを、ちょっとむせ返るくらいに身体に散布しても、汗がそれを落としてしまう。
夏はフルーツと野菜中心の食生活にして、毎日サウナに入るぐらいのことをしないと、悪臭から逃れることはできないのである。

・今日聴いた曲
ウォーターメロンマン。
ぽーわ、ぽわぽーわ、ぽーわ。

 - ジブリ美術館, 日記

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