自分のどんなところでも見せられるなと思えたことがない 220731
昨日、交際相手の裏垢を探したり、携帯電話を覗かないようにしているということに触れて、「僕は相手がすべてを話してくれるのを待つようにしていたい」みたいなことを書いたような気がするのだけど、「相手のすべてを知りたい」という自分のスタンスが、結局、恋愛に自分が多くを望みすぎなのだという気がしてきた。
自分のことを開示する気がないのに、相手のことは可能な限り把握しておきたい。
『ばらの花』の「あいづち打つよ 君の弱さを探すために」という歌詞は、多少、こういう心境について歌っているのだろうなと思う。
「相手のことを知っている」という優位に立った状態でありたいのだろう。恋愛においてもそんな優劣が意識を占めているとなると、良くないでしょうね。
でも多分、僕は、心の底から、「この人には自分のどんなところでも見せられるな」と思えたことがないと思う。
あと、他人のどんな姿を見ても引くことがほとんどない。
多分映画や読書が人よりも多少経験があるので、「そんなことがあるのか」と驚くようなことがあんまりない。
相手のことを知りたいなら、同じだけ、自分のことを相手に差し出さなければいけないよなと思う。
難しいですね。
でも多分、自分のことを差し出しても、望むようなことが返ってこないような経験も数多くあるように思う。
多分僕はずっとこのままだろうなと思う。
前も書いたような気がするけど、「一人の人に自分の全てを知ってもらう、受け入れてもらう」のではなくて、「何人かの人に自分の一部を知ってもらう」と考えた方がいいんだろうなと思う。
誰にも自分を知られずにいる、という状態は、多分、人間の精神に言い影響を生まない。
現在は「人類は衰退しました」の1巻を読んでいる。
2巻まで買って、その後は完結したら読もうと思っていたら、気付けば10年以上経っている。
いつの間に完結していたのだ…。
1巻の内容はけっこう記憶していた。
文体はおそらく本当に小学生くらいでも読めるようなものになっていて、とても読みやすい。
内容も面白いですよ。
「人類は衰退しました」の1巻は、確か発売当初に購入したものだった。
今回読み直すにあたって、カバーを外して持ち歩いていたが、本の底のあたりに濡れたシミが広がっていた。
確か、この本を買ったときは部屋を引っ越した後だった。
季節は冬だった。
寝る前に読んでいて、読み終わってから出窓に置いておいたら、朝になって窓についた大量の結露でずぶずぶに濡れていたのだった。
本の近くに置いてあった木製のCDラック(CDラックという家具がもはや世界から消えたかもな現在)が水を大量に吸い、そのラックが蓄えた水が本に染み込んでいったのであった。
結露ってそんなにするんかいっていう悲しさが大きすぎて、しばらく立ち直れなかった。
こういうどうでもいい記憶が無数にある。
本とかCDには、そういった記憶が結びついていて、どうにも手放しがたい。
こんなことを思い出しても何の利益のないはずなのだけど。僕は自分の記憶を大事に思いすぎているんだよな。
田中ロミオさんの近況を知りたくて調べてみたら、PCゲームブランドKEYの新作が、田中ロミオさん単独でシナリオを手掛けるもようである
KEYはこれまでリライトの仕事とかでかかわっていたけど、その時は企画は別の人のもので、シナリオ執筆も他のライターさんと共同でやってたはず。
なのでけっこう楽しみではあるのだけど、企画が誰なのかにもよる、ということにはなる…
みなとそふとで田中ロミオさんがシナリオを担当した作品は、やはり、あんまり評判がよくない。「少女たちは荒野を目指す」。
この時、「田中ロミオが単独でシナリオを担当する」ということで、ロミオファン(自分の周りには多かった)は色めき立っていたけど、誰もが肩を落とす結果となった。
やはりロミオ成分濃度高めでは、大ヒットする作品を出すことは難しいのな、と思うのだけれど、やはり僕は、ロミオさんのことをまだ待っている。(去年エヴァが終わってしまい、今年のシンウルトラマンが面白くなかったので、他に「期待する人」を僕は探しているのかもしれない。
田中ロミオさん自身で企画したような作品をやりたいな、と望むわけですよ。
むき出しのロミオが観てみたい。
なんか、妙にタイミングが合うようにも思うので、久しぶりにノベルゲームを新品で買うという営みを再開してみようかなと思った。
でもエロゲーじゃないというのが寂しいですね。。。
言うて、クロスチャンネルもまだプレイし終えていないので、とりあえずロミオさんの作品をすべてプレイし終えたい。
人生もう残りはそんなに長くないので、これから先は、新しい関心を抱くのではなくて、関心を抱いていたものにしっかり向き合っていくフェーズだよなと思う。
・今日聴いた曲
オットーマンチェアは、背もたれの高い一人掛けソファーとペアで置かれる、背もたれのない椅子。
椅子というより、ソファーにもたれた時に、これに足をのせてくつろぐためのものであるよう。
オスマン帝国の人が使ってたから「オットーマン」というらしい。
日本盤では2ndのボーナストラックとして収録された。
2ndからシングルカットされたもののB面曲。
この時に、もう、一つの楽曲の中で色々な音色を鳴らし、トラックの抜き差しをして盛り上げていくような構成がみられる。
どんな曲に展開するのか想像できない、気の抜けたイントロから始まり、ロックバンドではあまり鳴らない楽器を模した音が使われるところは1stっぽい。
こういう、音楽家の変化の過程を収めた重要な一曲が、オリジナルアルバム未収録だったりするから、なんか、音楽家の曲を漁るのってやめられないですよね。
にしてもヴァンパイアってもうデビューから14年目なのに、やっぱり、曲の数が多くはないよなぁ。
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