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映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

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NOPE・ブエノスアイレス・花様年華・his 220915

   

ノープを観た。
ジョーダン・ピール監督作。
僕は『ゲット・アウト』『アス』と、一応劇場で鑑賞しているが、この監督の作品、どこかで整合性がなかったり、出来事や人物の行動の必然性がないように思えたりして、あんまりハマらない。
観る価値のある作品を作っていると思うし、意義深いものでもあると思うのだけど……。

今回もあんまりよくわからなかった。
興奮する場面はあるし、面白いキャラだなと思ったりもするんだけど。
あとなんか、こう、いつも、「オチ」にあんまり興奮しない。
でも全米では大人気であるもよう。僕が観た劇場でも白人男性二人組のお客がいた。特に外国人の多い地域ではないので、なかなか珍しいなと思った。

SNSでは公開直後にけっこうバズっていたと思う。僕のアカウントに合わせて、AIがこの映画に関するツイートを多めに表示してくれていただけかもしれないけど。
ただスタッフロールで「電通」がクレジットされていたのが気になった。
電通さんが裏で頑張って、僕みたいな映画好きであることがわかるアカウントには、この映画を推すツイートを表示していたんだろうか。
人に勧めるかと言ったら、特に勧めはしないなと思った……。

あと、みんなでテーブルを囲んで酒を酌み交わすシーンがあったけど、ビールが「キリンビール」に見えた……キリンビールはアメリカでも広く飲まれている銘柄なのでしょうか。
気になった。

観ていないと思っていた、ウォン・カーウァイの『ブエノスアイレス』を観た。
観進めていて、「やっぱりこれは観てないな」と思ったのだけど、瀧を見に行こうと思ったらめちゃくちゃ寒くて引き返すのシーンに見覚えがあった。
僕はこの映画を、観たのかも知れない。まぁ、観ていたとしても、劇場で観直す価値のある作品なので別に損をした気持ちにはならないのだけど……。
『花様年華』は、めちゃくちゃ長くてダルいと思ったので、レンタルして、途中まで観て返却した記憶がある。こちらは「最後まで観れなかった……」という挫折と共にある記憶なので、はっきりしている。
こうなると僕は、ウォン・カーウァイの映画をけっこう観ていたことになる。
しかしいつ頃観たのか全く記憶にない……。
おっそろしい……。
今は手帳に、映画を観たら観た日にタイトルをメモっているんだけど、もしかしたら記録をPCで検索できるようにするために、エクセルとかで観た日付け・鑑賞した方法と場所をメモったほうがいいかもしれないですね。
時既に遅し感あるけれど……。
フィルマークスとかみたいな、ネット上に自分の映画鑑賞記録を提供したくない感はあるんです……自分のことをビッグデータ化されたくないという抵抗運動。
というかなんでそもそも手帳になんて書いているんだろう。
最初からエクセルにまとめておいたほうが、便利じゃないですかね……。

なんか不思議だ。
『欲望の翼』は最後まで観たけど、列車の中のシーンしか覚えていない。
今回のウォン・カーウァイリバイバル上映のラインナップには入っていないようなので、DVDとかで見返すしかないようである。
欲望の翼は、なんか明け方に一人で家で観ていた記憶がある。
一人で夜中とか明け方に観ていた映画の記憶ってけっこうはっきり残りますよね。不思議。

ところで、今回のウォン・カーウァイ作品は4Kリマスターされたものをリバイバル上映しているようなのだけど、僕が行っていた川崎の映画館では、なんと「2K」上映だったとのこと。
正直、2と4で何が違うのかわからないけど、4だと思って観たら2だったと知ると、何か損したような気になります。切ない。

ブエノスアイレスは、男二人が本当に愛し合っているようにしか見えないからすごい。

『his』を観たんです。
宮本氷魚さんが主演だったので気になってたんです。公開当時から。
『愛がなんだ』の今泉力也監督の作品ということで。
劇場で観ることはできなかったけど、パンフレットは先に買ってしまってました。

映画の感想としてはそんなに面白くなかったです。
2時間越えの映画だったけど、間の作り方がなんか冗長だった。
あと台詞が、「説明」にしかなってなくって、登場人物が生きているように感じられなかった。
子どもが、製作者にとって便利な話運びをさせるための道具になっていた気がした。
あと展開が一つ一つ、「まぁこの流れだったらそうなるかな」って予想できる範囲にしか進まなかった。
最後のほうに、二人の男性が取る行動が、それまでの出来事の蓄積から起こったもののように感じられなかった。
なんでその決断に至ったのかあんまりわからないし、それでも全てを長々とした台詞で説明しようとしているので、なんか頭に入ってこなかったっす。

海外の、男性の同性愛者を描く作品だと、「同性愛は周囲からこう扱われる」って描写はわざわざ書かないんだよなぁ。
一つの愛として描かれる。
山田太一さんが、TVドラマを書く上で、「視聴者にどこまで説明しなければいけないのかという問題がある」といったことを語っていたけど、まさにそれで、多分、TVで書いた経験が多い人ほど、「一から説明しないと」って習慣が付いてしまっているんだろうなと思った……。
でも、説明するにしても、状況を説明しつつ、登場人物自身から出てきたような言葉や行動があればいいと思うんですけどね……。
なんか、「一般論」しかないんだよな、この映画。
おもんなかったわ……。
もちろん、そういった「一般論」から出発しなければいけないこともあるだろうけど、日本の作品って往々にして、その一般論から出ていってくれないというか。

この映画に限らず、「男性の同性愛」を扱う作品が近年そこそこあるけど、どうにも、「BL的需要」に当て込んで作られてるんだろうなって印象が拭えない。
もちろん、その市場に向けて、啓蒙的な意味合いを持った作品を作ることも大事だとは思うんですけど……今のところ、どうにも、数あるそういった傾向の作品の中から、日本で作られたそういった作品を手に取る理由が出てこない。
今は黎明期だからそういった一般論部分から出て行かない作品ばかりなのであって、徐々に変化していくんでしょうか。
でも海外の作品だと、過去の物であっても、「同性愛者だとこういう目に遭うのだ」というところに終始しているものってあんまり見かけないんですよね。
僕が見かけてないだけかもしれないけど。

多分、「片手で卵を割る」っていうのは、それぞれの手を性別の暗喩にして、新しい命の小腸として卵を扱っているのだと思う。
両手で上手く割らないといけない、って話なんじゃないかと。
でもそれだと、男の一人が片手で割るのが上手くて、男のもう一人と女性が片手で割るのが上手くない、という意味がわからない。
意味が分からないことづくめであった。

もともとドラマシリーズがあって、その続編として作られた映画らしいのだけど、ドラマも観ようという意欲は湧きませんでした。
難しいですね、映画というものは……。

・今日聴いた曲
件のアルバムの二曲目なのだけど、ベースの音が低くてふくよか。なんなんだこの音。
ドラムとたまに音が合わさるけれど、その瞬間の心地よさが言葉には代えがたい。
良い音であるだけでこんにも快楽を触発させられるものなんだなぁ……。

 - 日記, 映画

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