「俺もうパズドラのことしか頭に入らないんだよね!」 220810
「だめでしょ」という言い方が面白く、好きだったのだけど、それが好きだということを告げるタイミングがないまま離別することになった。
『花束みたいな恋をした』『明け方の若者たち』の映画について人と話をした。
ポッドキャストにするべきだと思った。
当然タイトルは「花束みたいなポッドキャストをした」がいいと思った。
花束みたいな恋をしたが好きだ。
特段優れた映画だとは思わないが、近年の「社会人になっても生き方定まらない系サブカル好きな若者映画」と同系統……というか同じような層をターゲットにした映画だと思う。
基本的にそういう映画のことは、興味深く観賞はするのだけど、面白みは感じない。
どころか、つまんないなとか痛いなとか思う。
しかし花束みたいな恋をしたの場合、作った人間がそういった層にいる人間ではないので、適切な距離感を保っているところに好感が持てる。
あと、「社会の荒波」の部分を、他の作品よりもガチッと描いている。
中盤の「俺もうパズドラのことしか頭に入らないんだよね!」の台詞には共感しまくり、心を揺さぶられまくり、もう泣かされまくるんですよね。
俺ももう、フェイトグランドオーダーとロックマンXダイブのことしか頭に入らないんですよ。
いや、その2つのゲームのことすら頭に入らない。脳みそがマジで終わってる。死にたい。
ネタバレですけど、離別した二人が、新しい恋人的な存在と昼間には一緒にいたけど、夜には家に帰って一人でご飯を食べてるんです。
あれは同棲とか、結婚を視野に入れた恋愛が終焉を迎えてしまったことによって、「性愛のパートナーへの距離」の取り方が、どういうものが適切なのかわからなくなって、お互いに踏み込まない関係にしたがっているのだと思う。
あの感じは自分にも心当たりがある。
それを言外に表現しているところが好きだわな。
で、二人とも、別に連絡を取り合うわけではない。
「もうそれで何か思っても もう伝えられないだけ」である。
まぁ、映画として高く評価をするのかと言ったら僕はそうでもないんだけど、ちょっと皮肉を込めていて、でも日本の映画史上で商業的な成功を収めるべく努力をして、結果的にそれを果たしたところも好きなんです。
人に勧めたい。
そういう自分からすると、明け方の若者たちという小説が嫌いなのだ。
それを原作として作られた映画も嫌いである。
どこが嫌いなのかをメモしたので今度ここに書こうと思う。
とにかく嫌いなのだ。
自分の生活範囲の中で、だいぶ美味しいチョコレート屋を見つけた。
そのチョコレート屋を見つけたことに興奮して、美味しさを周囲に触れ回った。
その時に好きだった女の人にも話したところ、「私は生チョコが好きです」と言っていた。
僕は甘い物が好きで、よく食べるのだけど、生チョコにはここ何年も手を出していなかった。
多分生チョコの意味があんまりわからないのだと思う……小粒だし、割高だから、多分そういった理由もあると思う。
しかし生チョコについて調べてみたのだけど、日本発祥で、日本でしか食べられてないらしい。
なんやねんそれ……世界に広まらんってことは、そうでもないってことじゃないか。
と、僕は、自分の好きな女の人と好みが合わなそうなことが発覚して、ふてくされた。(自分の女性との関係性を悪化させる要因として、この、ふてくされは大きな割合を占めるように思う)
その後最近になり、別の人から、僕が見つけたバリウマチョコ屋さんと同じ商業施設の上の階にも別のチョコ屋さんが入っていることを知らされた。
なんで「アロマ生チョコ」を標榜しており、店舗数はあまり多くないが評価が高いお店であるもよう。
上述した好きな女の人との関係は現在断絶しているので、今さら美味しい生チョコを見つけても仕方がない。
僕は彼女に「美味しい物を知っている人」と思ってもらいたかった。他ならない。
そういうわけで、アロマ生チョコのお店に僕は行くことにした。
「アロマ」「生」と聞いてエロいことを連想せずにいられる人などいるだろうか。
人類は「アロマ」「生」が性的なイメージを惹起せずにいられるような進化を遂げることができたのだろうか。
アロマ生チョコ店はバレンシアガやグッチと同じ並びに出店していた。
お店をぐるっと見て回ると、「カカオを原料としたオリジナルコスメ」が置かれていた。
意味が分からなかった……。
コスメであればそれを専門とした会社が作っている物の方が信頼が置ける。
あるいは、芸能人とかインフルエンサーが「私が使いたいなって物が市場になかったので作ってみました」みたいな、すでに知名度があったりストーリーを語れる人間が作ったりすることも、まぁ、あるだろう。そこそこは売れるだろうし。
でも「まぁ、チョコレート屋さんに来たらコスメがあるわ。使ってみようかしら」って人いますか?
しかもちょい高いわけですよ、高級チョコ店の商品なので。
でも逆に、「こんなにも、どういう層が買うのかわからないものをそこそこ高値で出すなんて、相当自信があるってことでは……?」と逆張り的な深読みをする僕みたいな人間が買ってしまうような過ちを起こすことはあるのかもしれないなと思った。買わないけど。
閉店近い時間帯に行ったからか、お店には店員さんが一人しかいなかった。
店員さんはチョコのことを丁寧に説明してくれた。
綺麗で元気そうな女の人だった。
こんな綺麗で元気そうなお姉さんが、「生」「アロマ」かと思うと、一抹の背徳感を下腹部に覚えずにはいられなかった。
買って食べた生アロマチョコは、まぁ、美味しかったけど、うーん、ここで買う価格の半分程度のものとの違いは僕にはわからなかった。
「アロマ」というだけあってか、薫り高いものでこそ真価を発揮するようなものなのかもしれないけど、僕は紅茶味のチョコを選んでしまった。
フルーツアロマ生チョコが有名なようなので、そのせいなのかも知れない。
でももう一回行きたいなとは思わないな。
好きな女の子とまだ交流があったら、僕は彼女にここを紹介するだろうか。
でも、「アロマなんだよねぇ」とか、一ストーリー語れるし、紹介したかも知れない。
チョコが作られている場所を見てみたら、家から徒歩10分ぐらいのところの住所が書かれていた。
変なところで製造しているんだな、と思った。
・今日聴いた曲
すごく好きなバンドのすごく好きな曲。
10年以上前に、この曲のPVをニコニコ動画で見かけた気がするのだけど、現在Google動画検索をしてもPVは引っかかってこない。
また、この曲の音源はSpotifyにはない。
たしか何かの映画のサントラに収録された曲だった気がするのだけど。
バンド屈指の名曲だと思うのだけど……何故。
このバンドは歌よりも音を作るためのプロジェクトなので、歌がいっこうに始まらないものが多い。
名イントロ職人。
でもこの曲は歌の良いのよねぇ……コーラスの切迫した感じが好き。
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