てやんでい!!こちとら湘南ボーイでい!!

映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

*

自信がない

   

僕には自信がない。
ここ何年かで「自己肯定感」という言葉が一般的に使われるようになったが、その言葉の基準に当てはめて考えても、自己肯定感なるものがない。

自信とは、自分が人並みのステータスを持っているか、人よりも優れているところに持つものだと思う。
自分にはそういったものがない。
映画と音楽と本にしか関心がないが、それらへの知識や造詣が深い人は山ほどいるし、多くの人はそもそも映画と音楽と本に関心がない。
あと食べ物とAVについての知識はそこそこあるとは思う。
多くの人から見て価値のない分野での知識や造詣が多少あったところで、それは自信を持つべきところではなく、むしろと多くの人が関心を持つ分野での知識や造詣を持つことから逃避しているのではないかという思いにもつながる。
まぁ、音楽や映画や本なんてたかだか趣味なわけで、たかだか趣味ぐらい、自分だけが価値を見いだせればそれでよい話なのだが。

昔、付き合っていた女性から、「私は何も考えてないから、あなたみたいに、自分に自信を持っている人には惹かれちゃうんだよ」と言われたことがある。
彼女は泣いていた。
なぜ泣いていたのかは思い出せない。
でもそんな言葉が出てきたということは、多分僕が彼女のことを問い詰めるような真似をしていたんだろう。
自信があると思われるように振る舞った覚えがなかったので、当惑した記憶がある。
ただ、その時は、自分の年齢にしては音楽と映画に多く触れていたので、もしかしたらイキった振る舞いをしていたのかもしれない。
若かったので、調べれば調べただけ知識が身に付いていって面白かった時期だ。
虚勢を張っていたのかもな、とも思う。

恋人にそんなことを言われて以来、自分に自信があると思われそうな振る舞いは避けるようにしている気がする。
自信を持っていないのに、「あの人は自信がある」という評価を得てしまっては、いつかその人の気持ちを裏切ることになってしまう。
僕はあまり感じないけれど、人は、自信を持っている人を評価する傾向があるのだと思う。多分、特に恋愛の場においては特にそうなのだと思う。

いや、でも、考えてみると、二十代半ばに創作をしていた時期は、けっこう虚勢を張っていたような気がする。
十代後半から二十代前半にかけての自分は、知識がなければどうにもならないと思っていたので、一応熱心に本を読み映画を観ていたのだが、同じ分野で創作する人の話を聞いても、なかなかそのようにインプットに励んでいる人に巡り会うことがなかった。
そのため、そういう点では、変に自信めいたものを抱いていたような気もする。
もちろん、インプットの量と、アウトプットする成果物の質は比例しないため、僕の創作はうまくいかず、創作を通して知り合った人のうち何人かは成功を収めた。
(ただ、やはり、すごいものを作る人は、ユニークなインプットをしていたなとは思う)

なんとなく、人生において極限まで自信がなかった十代を過ぎて、二十代に入って段々と、自分にもできることがあり、人に認めてもらえる機会もあると知れたので、抑圧を抜けた反動で調子に乗っていたのかもなと思う。
けれど絶対的な自信を持てた時期って人生において本当になくって、大体いつもネガティヴなことを考えているとは思う。
上手くいくことなんてないだろうな、と思いながら生きている。

恋愛、仕事、夢、自信のあった技能、すべてにおいてここ数年で挫折を覚えている。
恋愛について言えば、仕事が安定しなかった二十代半ばを抜けて、二十代後半に入って仕事が安定して、周囲から頼ってもらえる機会が出てくると、おそらくそこで承認欲求を満たすことができて、承認を求めて恋愛や性愛へ乗り出す必要がなくなるのだと思う。
そこから仕事をしながら夢≒創作を行ったが、こちらはなかなかうまくいかなくなっていった。
その後三十歳になる前後で転職して、その際に色々問題があり、3年ぐらいの間、仕事で承認欲求が満たされるようなことはない状態が続いた。
「自分はもっといろいろなことができるのに」と思いながら、簡単すぎる仕事をこなすだけの日々は、自尊心を失っていくことがはっきり感じられるものだった。
かと言って、創作に心血を注ぐようなこともせず、本当にだらだらと過ごした。
家にいる間に映画を観たり本を読んだりすればいいのに、そのようなインプットもしない日々だった。死んでるに等しい。

それと平行して、創作とは別として自信があった技能で職を得ようとしたが、うまくいかなかった。これは自信の技能の問題だけでなく、モチベーションや忍耐力のなさも原因ではあったと思う。私は能力が低くて、職務を遂行しようという意志が低いくせに、わがままだ。

二十代が終わるタイミングで大きな挫折が重なって、そこから立ち直っていなかった気がする。
自尊心を回復しようにも、何から手をつけて良いのやら、と、ここ3年は死んでないだけで生きてもいないような暮らしを送ってきた。
全てにおいて自信がなく、自信のなさゆえに何も行動を起こすことができず、行動を起こせないので自信もつかない……という循環の中をただ漂うだけの時間。

ただ、自分に自信を持てるようになれたらいいなと思うことも確かだ。
少しずつ変われるように努力しなければいけないな、と思った。
自信を持つためには実績が必要なはず。
他者から評価を得られるような実績が。
もちろん自分がいる環境での評価が正しいとは限らないとも思うけど。

自尊心を持たないと、周囲の人間にも迷惑をかけてしまうなとも思うので、少しずつ自信を付けられるようにしていかねば、と思う。
もう人生も折り返しの年齢に近づいていると思うので、技能や知識を身につけていかなければ、生活の糧を得ることもできなくなってくるだろうし。

とりあえず仕事を安定させて、仕事で活かすことができる技能の習得に時間をお金を費やして、その間に息抜きとして文章を書いていく。
映画と読書は2年ぐらいは休むことにする。
人生において、仕事に集中しようと思ったことはなかったけれど、とりあえずお金がなければなにもできないことは明白だからだ。
頑張らないと……。

ただ、僕は僕自身の自信のなさについて悩みを抱えているが、自分を愛すること……それも正しく愛することの難しさについては、きっと多くの人が悩んでいるのではないかとも思う。
ケンドリック・ラマーというヒップホップミュージシャンがいるが、彼は自信の作品で「自分を愛することの大切さ」を最大のテーマとしているように思う。
彼の評価を決定的にした「トゥ・ピンプ・ア・バタフライ」のクライマックスナンバーでは「俺と俺の傷痕をどうしたいんだ?」「みんな自信を失っている」「俺は俺を愛してる」と直接的な言葉が歌われているほど。

この人はアルバムを通して、「自分を愛することの大切さ」を伝えようとする。
2010年代でも突出した存在だったアーティストが、そのメッセージの中核的な部分に「自分を愛すること」を据えているところから考えてみても、それが今の時代に必要とされていることなのだと考えられるだろう。
アーティストは、時代の空気を吸い込んで、その中でどんな表現をすべきかを考えている生きものなので。
そして幅広く受け入れられつつ、他の誰かが作っていないこと、言っていないことを表現してみせるのが真の表現者だろう。
集合的無意識とも言えるようなもの。
映画プロデューサーの川村元気が「みんなが気になっているけどスルーしていることを、大きな声に出して言う」のが自分の仕事だ、とのような発言をしていたと聞いたことがあるが、まぁ、そういう感じ。

オチっぽいオチは付けられないんですけど、僕は自信がないことは確かだけど、多くの人々もそのように自信のなさに直面している時代なのかもな、と思いました。

 - コミュニケーション, , 日記

Comment

  1. あああああ より:

    つまらないブログ書いてる暇あったら自分見ろよ

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