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「かわいい」「かわいくない」の土俵から降りたら?

   

「かわいいはそれぞれ」
というネットの記事を見かけたんです。
「かわいくあらねば」という呪い(ここ3年くらいの流行り言葉ですね)にかかっていた自分が、「かわいさは人それぞれなんだ!」と気付いて楽になったという話だったと思います。
でも、不思議だなと思ったのは、「かわいい」という言葉への執着から逃れられていないことでした。
結局のところ「かわいい」という、明確な定義のない、けれど重たい十字架を背負わされている。
「あの人にあるかわいいは持ってないけれど、私はこんなかわいいを持っていた!」という発想の仕方も素敵だとは思うんです。
けれど「かわいい」「かわいくない」「かわいくなれていない」といった土俵から降りてしまうのが一番楽なはず。
だって、圧倒的に「かわいい人」というのはやはりいるからです。
単純に、顔の造詣や身体つきといった天から与えられた部分だけに判断基準を絞ったとしても、「美しい」と思われる人はいる。
そういうかわいさの前に、「わたしにはこんなかわいいがある」というささやかな武器を備えていた人は、自信を喪失する羽目になってしまう。
あるいは「あの子はかわいくない」と自分に言い聞かせなければ自我を保てなくなるので、結果、その人が含まれる人間関係の中での行動にゆがみが生じてしまう。

なぜ、「かわいい」という言葉に帰着しなければいけなかったのか理解に苦しむ。
結局はかわいいと言われたい、思われたいというところから変わっていないやん。
「かわいい」はスラングのようなもので、明確な定義を持たない。
にもかかわらず、みんな、Aさんの思うかわいいと、Bさんの思うかわいいとが別物である可能性があるとは思わずに、ある共通の「かわいい像」があるのだと思い込んだままコミュニケーションをとってしまう。
単純に好みなんて人それぞれなのだから、かわいいと感じる瞬間なんてそれぞれ異なるに決まっているのに。
「かわいい」という言いかたではなくて、特徴とか個性って言い方をすればいいだけなので……。

「かわいい存在であらねば……」という、一種の「こじらせ」から逃れる……あるいは、こじらせていることに気づくこと。
それは脱洗脳と同じで、数年がかりで行わなければ成功しない闘いなのかもしれない。
自分の脳にこびりついた習慣を抜くというのは、それだけ大変なことなのだと思う。
脱洗脳というのは、宗教団体などに「洗脳」されてしまった人を社会復帰させることを言います。
この脱洗脳、プロの人がやろうとしても最低二年以上はかかると言われていますね。

日本ってルッキズムが強い国だと思うんですね。
私も強かったと思います。
ルッキズムが強いと、「ルックスがよくあらねば」という強迫観念にとらわれることにもなります。
ナルシシズムでもある。
で、自分が「ルックスがよくあらねば」という想いに囚われているのに、ルックスがいいとは認められない場合、ルックスがいい人のことを妬んだりしてしまう。
あるいは「あの人のルックスは、言うほど良くない」と、他者を引きずり降ろそうとしてしまう。
(こういう言い方は嫌われますが)女子のグループでよく見られますね……。
ファッションや美容によって「かわいい」の底上げはできるのですが、こじれている人って、そのままで「かわいい」と認知されたいという願望を持っていることが多い。
難しいですね……ひとのこころ。

特にオチと言えるようなものはないんですけど、「かわいい」とか「かっこいい」と思われるために全振りできないのなら、そもそもそう思われたいという願望を捨てることが一番いいはずなんですよね。
心が楽。
でも世の中、ルッキズム信仰の傾向が強まっているようにも感じます。
あと、「若い」が至上の価値であるかのような感覚も。
どうせ自分もほっとけば年取っていくのに。
岡田斗司夫さんと内田樹さんの対談本で、若い人は資産に恵まれていないし、社会に出ても金銭的に恵まれない環境になることがわかっているから、「若さ」に強く価値を見出すようになっていると語っていました。
けっこう的を射ていると感じます。
みんな大変なんですね。

おわり

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