てやんでい!!こちとら湘南ボーイでい!!

映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

*

#きっとほし

      2020/03/08

きっと、星のせいじゃない

きっと、星のせいじゃないという映画を観てきました。
アメリカ映画で、小説が原作。
作品の内容に興味があったというよりも、500日のサマーの脚本コンビが手掛けた作品ということだったので観に行ったという感じ。
あの作品は自分にとってかなり特別な作品なのです。
しかし不安もありました。
そのコンビが手掛けたピンクパンサー2を観たところ、別に、そんなに面白くはなかったのです。
いや、悪い出来ではなかったんですけど、どこかお利口であるというか、企画としては優秀なのに突き抜けているものがないというか……。
あと、「病気のティーンエイジガールが恋をする」という題材なのだということだけはそれとなく知っていたので、そこもわりと不安材料ではあったかもしれない。
実際に、作品は全然好きになれるものではありませんでした。
やっぱり、ある程度は事前の情報から、「これは好きになるかも」「これは嫌いだ」ということはわかりますね。(好きになると思わなかったものを大好きになってしまうというのは素晴らしい経験だと思っているのですが)

今回のエントリでは、前々からひそかに思っていたことを書きます。
映画館の客層悪すぎ問題と、映画の配給会社ってバカしか働いてないのかな問題です。

まず、この映画の邦題がひどすぎるじゃないですか。
原題は「The Fault in Our Stars」ですよ。
訳として0点なわけではないけど、「きっと、」ってどこから出てきたんじゃって話じゃないですか。
で、調べてみたら、この映画の小説版の日本語タイトルが「さよならを待つふたりのために」とのこと。
原題とは引っかかってないけど、これはこれで言葉としてとても美しく、作品を象徴するようなものになっています。素晴らしいの一言。まさに職人技。
「星のせいじゃない」ならまだ理解できますよ。
「きっと、」がどこから来たのかわからないし、これのせいで語呂が最悪なものになっているという。
ていうかせめて句読点を抜けっていう話です。
配給会社でどんな企画会議を経て、このタイトルに決まったのか、僕は気になって仕方がありません。
他にどんなひどい候補が並んでいたのなら、このタイトルに決まるんですかね……。
日本の10代から20代の恋愛映画好きの層を狙うなら、タイトルは日本語にしておくのが無難だというのは理解できるのですけど、なぜこんなひどいタイトルに……。

話はここで終わりません。
映画の予告編が終わり、ストップ映画泥棒の映像が流れ、さぁ本編が始まるぞ……という瞬間がやってきました。
映画でも音楽でも小説でも漫画でも、「物語が始まるシーン」というのは非常に重要なものだと思います。
それこそ500日のサマーは、若干奇抜な手段をもってして、「この物語がただの恋愛映画ではない」ということを提示してきました。
何度思い返しても凄まじいです。
傑作映画は頭から尻まで余すところなく傑作、ということ。
そういうわけで、映画を観る時は(映画館で観るならなおさら)、冒頭がどんなものなのか、かなり気合を入れて上映を開始の瞬間を待つことになるのです。
しかしこの作品……。
スクリーンがスカイブルーになり

「きっと、星のせいじゃないの感動を、SNSに投稿しよう!

きっとほしでタグ付けしてね!」(おおむねこのような感じ)

という文字が表示されるのです。
千なんぼの金を払って映画を観に来たら、映画の宣伝に協力しろよな? と半ば強要してくるというヤクザのごとき横暴。
ありえない……ありえない……。
いや、「みんなと共有できたら素敵だよね♪」みたいな印象をを与えて、観客を動かしたいのはわかるんですけど、言葉からあまりにもいやらしさがにじみ出ていたので本当に驚いたのです。(上記の文、75%は原文と合っているはず)
それに画面も、文字のフォントも、情緒もへったくれもないもので、もうちょっと手の込んだ作りにして上手いこと誘導してくれればいいのに……。
と、エスコートの下手すぎるセックスしたすぎる男とデートしてしまった女性のような気分を味わいました。
映画泥棒ですら「これからフィクションの世界に入るのになんでこんなもん見せられて、現実に引き戻されないといけないんだ」という批判があるではないですか。
僕はもう慣れてしまったから、まだ我慢できるんですが。
そこからさらにワンステップ上の、「宣伝に協力せぇよオラ」ときたのものだから、本当に驚いた。
「つぶやこう!」って言われなくても、面白かったら勝手につぶやくから……。
またしても「どんな企画会議を経て、この案通ったんだよ」という出来事……。
頭のおかしい人がやることは、徹頭徹尾おかしなことになるんだなって思いました。

その画面が表示されていたのは5秒ほどのことだったのですが、劇場の後ろの方から「きっとほし!」という声が響いて来ました。
わりと大きなスクリーンだったので、ひそひそ声くらいなら届かなかったはずなので、かなり大きな声で言ったのだと思われます。
喋っている観客への、最善の対処法って、いったいどんなものなのでしょう……。
もちろん、どれくらいうるさいか、自分とうるさい観客の位置関係などによってやり方は変わってくると思うのですが……。
劇場はかなり空いていたので動けなくはないけれど、席はかなり離れているという状態でした。
この人たちも、本編が始まったら静まるかと思ったら、わりと喋っていたっぽい。
さすがに静かなシーンは黙っていたようですが。
ただ、別の場所で観ていた女性の声が聞こえてくるという事案はあった。
なんかアニメ声っぽくて気持ち悪かった……。

上映終了後、けっこうイライラさせられたので注意しに行こうと思ったのですが、どちらもド金髪のカップルだったので断念……。(しかもうち一組は、ヘビーペッティング中でした。
そう、今年に入ってから神奈川はかなり治安の悪さをアピールするような事件が二件も起きており、「ヤンキーにはできるだけ近寄るべからず」の機運が高まっているのでした。
今日日金髪にしている男が、ナイフを所持していないはずがありません。
そしてそれが神奈川県民ともなれば、いとも簡単に人を刺すことでしょう。
ヤンキーに対抗する手段はなにかないものか……考えねばなりません。
こういう観客と遭遇したくないからレイトショーを選んだというのに、なぜブチ当たってしまったのか……。
去年ベイマックスを観に行った時なんて最悪でした。
僕は劇場の中央あたりで観ていたのですが、通路を挟んで右側の5列くらい前のほうで、「フー!」とか言ってるブスがいたんです。
どうやらお酒も持ち込んでいた模様。
連れの男を観ても普通の人っぽかった(≒ナイフを持ってなさそう≒仲間を呼ばなそう)だったので注意いける!
と思ったのですが、かなり混み合っていたのでそこに行くまでが迷惑&注意する声が迷惑……と思い、動けなかったので歯がゆかった。
「きっと、星のせいじゃない」を観に来ていた、上映中うるさい人たちへ。
病気の主人公の映画を観に来る前に、お前らのの頭の病気を治してこい!
そしてなぜあの映画を観て、ペッティングの方向に行ったのかはぜひ教えてくれ!!!

あと、映画のスタッフロールが終わった後、また
「きっと、星のせいじゃないの感動を、SNSに投稿しよう!

きっとほしでタグ付けしてね!」
って出た。
嘘でしょ!?
って思って二度見してしまいました。
最後にやるんだったら、最初にやる意味なくない!?
まぁスタッフロール観終わるまで残っている客がそんなに多くはないと思って、最初にやったのかもしれないけど……。
二回にわたってレイプされた気分になりました。
ひどい映画です。
「二回告知しとこうぜ!」って言いだしたやつ頭おかしいし、その案を通してしまうほど、今の映画配給会社っていうのは頭の悪い人揃いなんですかね……。
頭が良い悪いというより、「観客を不愉快にさせる」措置が本当に多いと思うんですけど……。
戦犯ものとしか言いようがありませんよ。
あと、「きっとほし」は、タイトルにもまして語呂が悪いだろ。
略させないと気がすまないのか、それならなぜ略しやすいタイトルにしなかったのか……。
「君に読む物語、きみよむ」とかケミストリーが言わされてたことを思い出してしまった。

 - 映画

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