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映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

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ビニール傘を肩にポンポン当ててイキった男性がサイコバニー着たお兄さんにケンカ売ってた 220817

   

雨の天気予報だったけど晴れてたので、洗濯物を干したら日中でからっと乾いてくれた。
嬉しい。

東京の丸の内ピカデリーという映画館に、『女神の継承』を観に行った。
好きな韓国の映画監督ナ・ホンジンがプロデュースと原案を務めたタイのホラー映画。
日本でも結構話題になっているようで、映画館で観ておきたいなと思ったので足を運んだ。
横浜でもやっているのだけど、この日に、下高井戸シネマで、リバイバル上映を見逃していたレオス・カラックスの『ポーラX』が上映されるので、ハシゴして観に行ければいいやというねらいがあった。
せっかく東京まで行くのであれば、なんか、いろいろ同時にやりたいなと思う。

丸の内ピカデリーに行くのは初めてだったのだけど、デパートっぽい施設の上のほうにある綺麗なところだった。

映画はものすごく面白かったのだけど、「霊媒師に密着するドキュメンタリー」という体裁で撮影されていたので、カメラの手ぶれ感がそのまま映像になっている。
また、カメラを思いっきり上下左右に振るような演出も多く、上映時間の1/4ぐらいから、僕は酔った。今年の頭に映画館で観た『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でも酔ったので、多分手ぶれカメラの映像を大画面で見ると、僕はダメになるんだと思う。
そんなわけで途中から、目をつむって画面を見ない時間を作ることで、体力回復を図った。
せめて字幕だけでも観て台詞を拾っていれば、ストーリーには付いていけるだろうと思って、薄目を開いて字幕のところだけ視界に入るようにしてみたのだが、その字幕の周囲の映像が動いているだけで酔いゲージは維持された。
もうだめだと思ったので、基本的に目をつむってて、人が喋ったら目を開けて字幕を読み、読み終わったらまた目をつむった。
この手法で、酔いゲージをじわじわと低下させることができた。
後半になると、怖くてびっくりするシーンが増えたし、カメラマンが走り回って逃げるようなシーンまであったので酔いゲージが急上昇させられてしまったので、普通にけっこう多くのシーンを目をつむってしまっていた。めっちゃこええ。

それにしても低予算であることがうかがえる作品だった。
日本もこれぐらい頑張ってほしいですね……日本のホラー映画、あんまりちゃんと観ていないので、もっと観てみようかな。

映画も恐ろしかったのだが、これまで数百回映画館に通い詰めてきて、初めて恐怖体験に見舞われていた。
映画の中盤に差し掛かっていて、酔いに必死にあらがっていたところ、席が後ろでガタガタッと揺れた。
振り返ると、後ろの列に座った男性が立ち上がって、ビニール傘を持って「○×△なんだよ」と、同じく後ろの列で5席程度離れた人に話しかけていた。
二人の男性の間には、一人女性のお客さんが座っていた。
ビニール傘の男性がなんと言っていたのかは聞き取れなかったが、何かを注意するような言葉だったようだ。
ただ、僕は音にはけっこう敏感に反応してしまう方だが,その日は特にうるさいとは思わなかった。
ビニール傘男性と僕とで、話しかけられた男性との距離はほとんど変わらないので、音の元がその人であったなら僕も多分気づくと思う。
なので、他の要因なんかな……と思った。
すると話しかけられた男性が立ち上がって、ビニール傘の男性の方が向いて険しい表情をしているのが見えた。
が、やがて席に着いた。
間に他のお客さんもいたので、いったん冷静になったのかなと思った。

終映後、話しかけられた男性が立ち上がって、間にいた女性のお客さんが出て行くのを待って、ビニール傘男に「おい、てめーよ。映画を観てる時に……」と話に行った。
僕はすぐにスマホで音楽を聴き始めたので、そこまでしか聞こえなかった。
ビニール傘男は、手に持ったビニール傘を、自分の肩にポンポン充てていた。
こう、ファンタジーとかの戦士キャラが、自慢の武器を担ぐような仕草だった。
ビニール傘男は、多分、オタクだった。
イキリオタク……。
話しかけられた方の男性は、多分サイコバニーの服を着ていて、ちょいイケイケ系の男性だった。
相性悪そう。
その後の顛末は気になったけど、その場で野次馬してて巻き込まれるのも嫌だなーと思ったので、そのまま劇場を出てトイレに行った。

トイレから出てくると、エントランスに、サイコバニー男性とビニール傘男が並んで立っていた。
なんだこの二人、友だちだったの? と思って横目に通り過ぎると、スーツを着たスタッフ男性が話しかけて、二人を劇場の外に案内した。
二人はそのまま一緒に、エレベーターの前に行って、エレベーターが来るのを待っていた。
この二人が友だちになったのか、決闘をしに行くのかはわからなかったが、やはり、巻き添えになると面倒なので、二人には近寄らなかった。

僕も劇場で、喋ってたりうるさかったりスマホ触ってたりする人のことはすごく気になってしまう。そのことは日記にも書いてきている。
けど注意するに至ったとして、注意の仕方は気をつけなければいけないと思う。
注意の仕方が良くないと、周りの観客から、むしろ僕が迷惑客だと思われると思うので。
終始を目撃していたわけではないけど、ビニール傘イキリオタク男さんは、多分、サイコバニーさんを注意するにあたって、傘で突っついたのだと思う。
あと、終映後の「ビニール傘を大斧使いのキャラみたいに肩にポンポン当ててる仕草」がキモすぎたので、この件はビニール傘男が悪い、と僕の中では判決を下した。

銀座を徘徊してお菓子を買うなどした。
めぼしい物はなかったが、いろいろ買ってしまった。
帰ってから食べたけど、やっぱり、そんなに美味しいなと思うものには出会わなかった。
美味しいお菓子探しって難しいですね。
「銀座店限定味!」とか、どこのお店でもいっぱいあったけど、こういうのって「限定です」ってことだけをウリにしてそんなに美味しくないんじゃないの? と邪推してしまう。
銀座は綺麗な女の人が多くてやっぱりすごいなと思った。
男の人って、どこでもレベルが同じだと思うんですけど、女の人の綺麗さって街によって全然違いませんか? ルッキズム丸出しで申し訳ないのですが……。

下高井戸には初めて行ったけど、住宅街だった。
夜の東京の住宅街を歩いていると、なんか、いいなって気持ちになる。
これを初めて感じたのは、七尾旅人さんのライブを観に「三軒茶屋グレープフルーツムーン」に行った時であった。
「東京にも住宅街があるんかい」という、謎のエモい気持ちになる。
やはり僕は、一度くらい、東京に住んでみるべきなのかもしれない。

『ポーラX』は、カラックス映画でももっとも意味がよく分からなかった。
原作のある映画なんですね。

・今日聴いた曲
聴こう聴こうと思って塩漬けになっていた佐野元春さんの『今、何処』を、銀座をぶらつきながら聴いた。
良かった。
でももっとこの作品を聴きこんだり、佐野さんの作品を遡らないと、真価を理解することはできないのだろうなと思った。
曲のYouTube貼ろうと思ったんですけど、PVも音源動画もなかったです。OH……。

 - 日記, 映画

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