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映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

*

音楽家、五十嵐隆さん概論(未完成)

   

未完成の文章があるのですが、完成させる気力がないのでメモをそのままアップします。

・音楽家、五十嵐隆さん概論
各楽曲の考察に入る前に、五十嵐さんのパーソナリティの概論を書いておきます。
五十嵐さんの個性や作風についておおむね共通している点はここで書いておいたほうが、各楽曲の解説がスムーズにいくからです。
各楽曲ごとに、五十嵐さんについて書いていくと、前半の楽曲解説が長くなり、後半は書くことがなくなっていく可能性が高いため、このような方式にしました。

・五十嵐さんが影響を受けた音楽
小学生の頃に一人でずっと聴いていた流行りの音楽として、REOスピードワゴン、ホール&オーツ、ジャーニー、ビリー・ジョエル、マイケル・ジャクソン、ワム!、フォリナーを挙げている。
また、TVの歌謡曲番組『ベストテン』も視聴していて影響も強いとのこと。
『実弾』のサブタイトルが、スターシップの名曲のパロディであることも自ら明かしている。

専門学校時代にはdipとフリッパーズ・ギターのカバーをしていたとのこと。また、ニルヴァーナのカート・コバーンの影響で長髪にしていて、レモンヘッズのイヴァン・ダンドゥの真似をしてスカートを穿いてライヴに出ていたそう。特にイヴァンには、憧れを抱いていたらしい。

また、『クーデター』発売時に、当時のベーシストの佐藤さんの腰を慮り、ベースがニュー・オーダーのように、リズムよりメロディ楽器になるようにアレンジを工夫したとのこと。ニュー・オーダーの前進バンドであるジョイ・ディヴィジョンの影響があることは想像に難くない。

また、『クーデター』を発表したあとに、こういう音楽を続けるのはつらいので、バカっぽい音楽をやってみたいと語った。その際に挙がった名前が、ハワード・ジョーンズとか、リック・アストリーとか。結局、バカっぽい音楽に舵を切れないまま今に至る……(笑)。

この時、ニルヴァーナと並んで、アメリカのジェフ・バックリィを
“多分もう、二度と出ないですよ、あんな人は”
と評していた。
28歳でデビューアルバムを発表した遅咲きのジェフは、2ndをレコーディングしている最中に、川で溺れてしまい帰らぬ人となった。
彼の伝記映画が公開された際、米津玄師さんもコメントを寄せていた記憶がある。

『Mouth to Mouse』レコーディング中のインタビューで、最近聴いている音楽について問われた際の回答は以下の通り。
“家ではスミスばっかり。MDプレイヤーにはザゼン・ボーイズが入ってました。帰宅した後はすぐにテレビをつけて、『めざニュー』を見て、誰だかわかんないAORを聞かされてから、DVDに切り替えて、『U2 GO HOME』か、ザックの「チェック、1、2」を聴くためだけにレイジを観ました。最高ですね。朝は必ずブロスの2ndを大音量で聴きます。嘘くさいマイケル・ジャクソンみたいな歌に、泣ける程ダサいトラックで小躍りしてからスタジオに向かいました。”

ブロスは、双子兄弟を中核とするイギリスのポップグループ。
レイジは、重厚なロックサウンドとヒップホップを融合させたバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのこと。未だに越えられない最強のバンドだった。

五十嵐さんが好む、ミニマルなアレンジで徐々に昂っていくような楽曲構成は、ザ・ポリスからの影響が強いと公言している。有名な話だが、アルバム『ヘルシー』は、ポリスの5thにしてラストアルバム『シンクロニシティ』を雛形にして制作されている。

また、あまり頻繁に語られはしないものの、U2の影響も大きく、初期のインタビューではポリスと並んでその名が挙げられている。シロップのいくつかの楽曲では、U2を引用している可能性もある。その点は各楽曲で触れていく。

ほか、“ピーター・ガブルエルの声好き”という発言もある。

シロップ解散後のインタビューでは
“キュアーなんかを聴いてると、何がいいんだか時々わからなくなるんだけど、世界観がブレないのが一番伝わりやすいと俺は思うんですよね”
との発言もある。

五十嵐さんが、流行りの音楽を聴いていたという小学生から、ポリスやラーズ、ニュー・オーダーのような、イギリスの暗い音楽にハマっていった経緯など、詳しく知りたいのだが……。

プリンスは別格に好き、という発言を初期にしていたのを見かけた気がするけど、出典がどこか忘れました……。
けどウィキを見ると、かつて
あと、「アンダーワールドのライヴに行ったら踊りまくりますよ」みたいな話もしてた記憶がある。
まぁ2000年前後に海外のポップスを聴いてて、アンダーワールドを聴いてない人なんていないと思うけれど……。

また、90年代初期にイギリスに登場したバンド、レディオヘッドとアドラブルの初期の作品には大きな影響を受けていると語る。
特に前者は、現在も世界屈指のバンドとして知られる存在だが、五十嵐さんは彼らの初期の音楽からの影響を何度も口にしている。
1stの『パブロ・ハニー』は確実として、2ndの『ザ・ベンズ』も初期の範疇だろう。
シューゲイザーやグランジからの影響が薄れ、ヒップホップやクラブミュージックからの影響が表れ始めた『OKコンピューター』以降について話しているところは見たことがないが……。

ウィキにも記載があるが、長渕剛も愛聴しているとのこと。五十嵐さんが、長渕の『泣いてチンピラ』をラジオで流したことがあるという話も聴いたことがある。やっぱり五十嵐さん、精神体にマッチョな人が好きなんだなぁ……。

あとは、97年に19歳でデビューした中村一義さんについても、楽曲『ハレルヤ』を引き合いにだしたりしている。

僕は見たことがないけど、五十嵐さんはバービーボーイズからの影響を語っているらしい。
音楽的な近似性も、感じられる部分はたしかにある。
また、恋愛における政治力学、というモチーフの採用頻度が高いところも共通点ではないだろうか。
杏子さんとKONTAさんの男女ツインボーカルを要するバービーだが、その掛け合いを含む詞の多くを書いたのは、ギタリストのいまみちともたかさんだった。
(聞きかじりの知識で申し訳ないのだけど)いまみちさんのの父親は当代の名誉教授にまでなった哲学者で、著名な人物。
ただ、いまみちさんの母親とは後に離婚することになる。
家で二人が口論している姿を見ていたことの影響が、男女が言い争うような掛け合いの曲には見られると本人が述懐していたそうです。
(もちろんそういう歌ばっかりじゃないですよ)
男女が言い争ったり、恋愛および性愛の駆け引きをするさまを描くという、ツインボーカル様式を上手く使いこなしたバンドがバービーボーイズ。
もちろんトリッキーなギタープレイや、ポスト・パンク~ニューウェーヴを通過した軽妙なバンドサウンドなども魅力的だが、そんな音に乗せて、生々しい男と女の心情を描き出したところも、五十嵐さんに影響を与えているのではないだろうか。
いや、ほら……男女ツインボーカルだと、男が作詞して、「女に言って欲しいこと」を歌わせてるだけってことが、よくあるじゃないですか(笑)。
このえげつなさって、バービー特色だと思いますよ。

他、五十嵐さんも信頼を置く音楽評論家の田中宗一郎さんは、90年前後のシューゲイザーバンド、チャプターハウスやハウス・オブ・ラブからの影響も指摘しています。

・キリスト教徒を思わせる発言
詞については各楽曲で触れていくとして、インタビューなどの発言から、キリスト教であったり宗教の影響をうかがわせるものを引用する。

「なんもなかったら辛くてやってられないんですけど、たまに諦めの境地になりかける時に、ちょっとだけご褒美をくれるんですよね」
◆誰が?
「神様が……(笑)。だから『今日、意外と良かったんじゃない?』というちょっとした共有が、少しずつ積み重なって」

「なんですかね? ……宗教的な話をしたいわけじゃないけど、許す/許さないでいったら、人を許さない生き方はとても辛いじゃないですか。だから、傷つけられても簡単に許しちゃうんです、僕。原因があるとすれば自分だって思っちゃう回路があるので」
MUSICA vol.23 2009年3月号 鹿野淳さんによるインタビューおよびレポート

「彼女はね、専門の時にできたんですよね、1年の時。初彼女でしね、僕。入学最初に、クラスごとに部屋に入りましょうっつって、前に座ってたのがその人で。で、俺はこの人と結婚するなと思ったの。なんかね、すごい変な勘は当たるんですよ……うん、その人と付き合いましたね。で、付き合うのが初めてだから。女の子ってものをまず把握してないので、とりあえず生態観察からで。『なるほどな』っていう。『恐ろしいもんだな』っていう」
「性っていうものにも、ちょっと嫌悪感があるんですよね」
「あの、結婚するならしてもいいと思ったんですよね、その人と。俺の中の法律では」
「20歳でよ、危ないと思うんだけど。五十嵐法典っていうのがあって、五十嵐法典の中では、結婚なら可。するんなら結婚しろよっていう」
「彼女ができても……半年とか待ってましたからね。向こうもこっちも、『この人と一生いれるな』と思えないとヤだなと思ってた」

五十嵐隆について
演奏家として
作詞家として
歌い手として
分裂している
引用について

五十嵐さんが引用している音楽や、影響を受けたであろうものに言及

リアルにやりたい
五十嵐さんのインタビューを読んでいると、話している途中でどんどん内容がずれていって、「最初の質問なんでしたっけ」とインタビュアーに問う場面があった。
また、回答途中に、自分の話していることとは反対の感情も湧いてくるようで「いや、でもやっぱりなぁ……」と、一人で自分の中で意見を戦わせることも。
頭の中で、様々な方向の感情がぶつかり合っているのだろうな、という気がした。
ただ、そんな五十嵐さんではあるが、「言い切ることがロック」であると語り、曲の中では一つの意見を言いきっていたのだった。
また別の場面では、
宮台真司さんを読み漁っていたと語るが、同時に、石原慎太郎氏や小林よしのり氏にも惹かれるものがあると語る。
小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』や、その派生作品『戦争論』は、
個人的には日本の右傾化の歯車を回し始め、歴史修正主義の萌芽となったものだと思う。

(今では10年代には和解していたようだけど、19年現在はどうなのかわからない……小林よしのり氏、ちょっとカルト教団みたいな存在になっちゃったなって感覚があるので……私的には)

お父さんが最終的に、死ぬ前に『お母さん』って言うのと一緒で、それはもう、しょうがないっていうか。
SNOOZER#41(2003年12月) 田中宗一郎氏によるインタビューより抜粋。

タナソウさんのインタヴューが最後だったんですけど、あそこでちょっとね、泣きつくような感じで(笑)。都会で頑張ってるサラリーマンが、お母さんに電話するみたいな感じになっちゃってね。『実はツラくて』みたいな(笑)。
SNOOZER#47(2004年10月)  田中宗一郎さんによるインタヴュー

五十嵐「絶対神な感じだからね、初恋の人って。オギャーッて生まれてお母さんの顔を見てついてくヒナのように、逃れられない」

『H』Vol.69 2004年8月号 TALK ABOUT ROCK AND LIFEより

“ああ。過去にロマンを求めるのって、男の性癖というか(笑)。ただ、原体験というんですかね、一緒射引きずってるものに対する、いかんともしがたい、淡いんだけど強烈な気持ち、みたいなのは、27ぐらいで、もう、摩耗して、なくなってくるんですよね。『過去にしかそういう気持ちがない』っていうのはすごく寂しいんだけど、その時の気持ちはたまに思い出すことがあるんですよ。そういうものを誘発出来る音楽がいいなと、自分では思ってて。それは、ノスタルジーの近いものかもしれない。かつて思った気持ちと、今との距離感みたいなところ、『こんなはずじゃなかったのに』っていう気持ちだと思うんです”
SNOOZER#32 䑓次郎氏によるインタビューより抜粋。

ロックってね、言い切るっていうか。間違ってようが正解だろうか、何かを断言するっていうか。自分が揺れてて中途半端な状態であるってことすらも断言する、コトバにするっていうのが、ロックっていう表現の中ではいちばん大事な気がするんですよね。
Quip VOL.38 2004年10月10日発行 石川啓一さんによる、五十嵐さんのソロインタヴューより抜粋

「彼女はね、専門の時にできたんですよね、1年の時。初彼女でしね、僕。入学最初に、クラスごとに部屋に入りましょうっつって、前に座ってたのがその人で。で、俺はこの人と結婚するなと思ったの。なんかね、すごい変な勘は当たるんですよ……うん、その人と付き合いましたね。で、付き合うのが初めてだから。女の子ってものをまず把握してないので、とりあえず生態観察からで。『なるほどな』っていう。『恐ろしいもんだな』っていう」
●学んだんだ、いろいろ。
「学びましたね。だから、高校とかになるとさすがに『やったぜ、俺は』みたいな奴が出てきたりとかして、その頃は相当遊んでましたからね、僕も。酒が好きで酒で捕まるぐらいだから、飲んだりとかしてね。女子も、まあ思春期なりに好きになったりとかするじゃないですか。でもあんまり……性っていうものにも、ちょっと嫌悪感があるんですよね」
●それって、最初に言ってた、人間の本能的な生々しさが出てる、新宿とか渋谷が嫌っていうのと一緒?
「そうそうそう。今でもそうですけど、当時は少女マンガ顔負けですよ」
●チャンスはあったわけ?
「バリバリありますね。だって、バイトなんてしてたら、そういう付き合うもあるし。でもね……あの、結婚するならしてもいいと思ったんですよね、その人と。俺の中の法律では」
●大丈夫ですかあんた(笑)。
「ねえ? 20歳でよ、危ないと思うんだけど。五十嵐法典っていうのがあって、五十嵐法典の中では、結婚なら可。するんなら結婚しろよっていう」
●じゃあずっと、そういうチャンスが巡ってきても、法典に照らし合わせて「ダメ!」って自制してたの?
「そう。俗に言う、Bね、BまでいってもCはなしっていう。Bで終わりましたね(笑)。その帰り、ひとりでラーメン食いながら、『俺何してんだろうな』って思ったりとかね。だから……要するに、やっぱ俺の中でロックはお花畑なんですよ。そこに本当の俺がいて、そこにはエロビデオはあんまり流れてこないわけですよ。(略)性はないんですよ、そこには。コウノトリぐらいはいますけどね(笑)。だから、相当恥かかせまくりでしたね、女の子には。『もう帰ってよ』みたいな。こっちからモーションもバリバリかけてんだよ、酒の勢いもあって。かけてんだけど、最後は法典が杖ついて、『帰ってらっしゃーい』って(笑)。『はい、すいません』っつって帰ってましたね。なんかね、自分をがっかりさせるのが嫌だったんだよね。その世界を崩すと、雪崩式に何もかもダメになると思って。だからその彼女ができても……半年とか待ってましたからね。向こうもこっちも、『この人と一生いれるな』と思えないとヤだなと思ってた」
●最終的には、その子は理解者になってくれたんですか?
「理解者には、なってくれなかったかな? やっぱりプーになったぐらいから、向こうも将来に不安を覚えたらしく……私の元を去って行きましたね」

キリスト教に関係するシンボルとして、蛇や林檎なんてモチーフは非常によく使われますけれども、五十嵐さんの歌の中にそれは出てこないよなぁ
キリスト教圏で作られる映画には、「林檎をそのままかじる」というシーンが無数に出てくるのです。

創作家は、創ることが自分を癒すんだよ。

 - Syrup16g, 音楽

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