てやんでい!!こちとら湘南ボーイでい!!

映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

*

世界最強のKawaii映画 名探偵ピカチュウ

   

感想を書きます!
ストーリーは面白くはないので、あらすじには触れません!

・CGかわいい
かっわいすぎましたね……。
とにかく、ピカチュウの造詣に時間をかけたと聞きます。
毛質や、皮膚の下の筋肉の計算まで緻密に行われているのだそうです。
その辺はわりと当たり前なのかもですが、それにしても、こんなにかわいく仕上げられてしまうと、もうなんにも言えないですね……。
その結果なのか、巷では「ぶさかわ」「しわくちゃ」と評される、ピカチュウの表情が生まれました。
そう、2Dピカチュウとは異なり、本作ではピカチュウの顔に「しわ」が出るのです。
動物を見てると、いろんな表情をする時にしわが出るから、自然に表現しようとして結果なのかと思います。
他のポケモンも、ツルツルしたテクスチャーではなく、毛がふさふさ生えているものも多いです。
監督いわく、現実世界の中に置こうと思ったら、ツルツルしているとかえって不自然に映ってしまうのだそうです。
ちょっと気持ち悪く見えるものもいるけど、僕は全然大歓迎でしたね、本作……。
少なくともここまで出来上がったピカチュウそのものを否定する人は少ないのでは?
一挙手一投足が愛らしすぎる。
細かい動きまで含めて、ピカチュウのかわいさがやばい。
わざわざ高い所に昇って、主人公と喋って、また地面に降りて……っていう仕草とか、人間の子どもっぽなとも思ったり。
実写とCGの融合もここまで来たか、と思わされます……。
こんなクオリティでかわいいことをやられてしまったら、日本はもう立つ瀬がないですよ……。
みんなが「かわいい」と思っているものに、敢えて崩れた要素を入れるというのも大事なんですよね。
いい意味で裏切ってくれました。
ピカチュウにしわができるとこんなにかわいいなんて、誰が考えたでしょうか!

・ストーリー
お話自体はそんなに面白くない……。
思うに、前半部分はずっと面白かったんですよ。
ピカチュウはかわいいわ、街の中にはポケモンがいっぱいいるわで、ずっとワクワクしてました。
コメディ的にも、ピカチュウと一緒に過ごすというシチュエーションの面白さで間を持たせられましたしね。
しかし後半に入って、事件の捜査が本格化していくと、ちょっと面白さが減っていきましたね……。
あんまり事件の真相に興味が持てなかったし、郊外へ移動することによって、ポケモンが出てこなくなるから、なんか画面自体も暗い感じになっていってしまった。
しかしピカチュウがかわいいからいいんです……。

・家族と和解せよ
ドラマ的には、親との和解っていうところなんですかね。
まぁ、悪くはないですけど、面白くはないところ……。
優等生的というか、ベタなところから一歩も出ないので、そこはもう一つひねってほしかったですね。
使い古されまくりのお話のテーマで、かつ、ドラマを中心的に描ける時間がないという制約があるのはわかるのですが、それでも、せめてなにか一言だけでも、ひねった感じのことを言ってほしいですよねぇ。
ほんとに、ありきたりではない、この映画だからこそ出せるみたいなのがワンシーンか一言だけでも欲しい。
けどドラマ的な軸がないよりはまし、とも思うから、これでよかったんでしょうけどね。
そもそもメインのターゲットして設定されたのが、子どもの頃からポケモンに触れてきている世代……十代から二十代だったとのことなので、まぁ……このくらいになっちゃうのかなぁ。
僕なんかは三十代前半ですけど、小学生の頃にはポケモンがあったから、もうちょい上の年齢層も楽しめる作りだとありがたかった感じはします。
まぁ、まずはシリーズ一作目で、ポケモンの世界を描かなければいけなかった中では健闘っちゃ健闘なのかな。
それに、ヘンに大人向けにするよりも、子どもにわかりやすい範囲で描くという選択は尊重したい。
いずれにせよ、製作者たちのポケモン愛がひしひしと伝わってくるチャーミングな映画になっていました。

・面白い話にできなかった理由
ポケモンの本編がシリアスはモチーフも多くて、ストーリーも深みがあって面白いということは、自分もプレイしているからわかるんです。
でもプレイ時間の長いゲームと、一時間半程度で終わらせなければならない映画とはやっぱり物語の展開のさせ方が違いますよね。
テレビアニメで土台を作れているわけでもない、という……。
そこへいくとミュウツーの逆襲って面白い作品だったんだな……好きな人多いですよね。
まぁ、あれは、ピカチュウとサトシとカスミとタケシがわかってればよかったのかもですが。
あの映画の最後の「なんで俺たちここにいるんだっけ?」「さぁ。いるからいるんでしょ」って台詞はめちゃくちゃ良かったっすね……。
この映画が、ポケモンバトルをあんまり描かなかったり、遺伝子操作をちょっとしか描かないのって、ポケモンとはいえ虐待に当たるという批判を逃れるためだという指摘もありますよね。
これは本当に難しい問題ですわ……。

・保険会社の仕事
あと、保険会社の仕事って、アメリカにおいては底辺的な扱いなのかな……?
底辺というか、「あんまり面白くない仕事」の代表格として出てくる気がします。
アパートの鍵貸しますの主人公や、ミスターインクレディブルでヒーロー引退後の主人公がこの仕事をしていたような。
あと、古い「トロン」って映画では、ゲームの世界で、普通を絵に描いたようなキャラクターが「この前は保険の計算システムにいたのさ!」とか言ってた。
アメリカは健康福祉を国が担わないから、保険会社がその機能を担っているってことなのかな。
だから顧客数が多くて、社員も多いみたいな感じでしょうか。
ちゃんと調べてないからわからないけど……。

・80’s感はなんなの……?
この映画が全体的に八十年代趣味で固められているのは、いったいなぜなの……?
予告編の音楽もそうだし、ピカチュウダンスの動画もそうだし、ピカチュウダンスの動画もVHSテープで撮ったような画質やノイズが入っている。
舞台となるライムシティの街並みも、やたら雨に濡れていて、看板が多くて、ブラックレインやブレードランナー風。どちらもリドリー・スコットですが……。
映画を観てみても、その八十年代っぽい趣になっている理由がよくわからなかったんですよね。
なんなんあれ。

・宣伝が天才的過ぎる
映画の公開直前、ライアン・レイノルズのツイッターアカウントと、英語版名探偵ピカチュウの映画宣伝アカウントがやりとりをしていたのです。
その動画のタイトルが、名探偵ピカチュウのフルバージョン……つまり、本編の動画が流出してしまった! という内容なのです。
動画を再生すると、製作会社のロゴもしっかり出てくる。
動画の再生時間も一時間四十二分ある。
そして主人公が映画の舞台となる街を歩くシーンが入り、動画再生から一分ほど経つと……。
やけにポップなビートが流れてきて、画面は、ピカチュウが延々ダンスを踊っているシーンに切り替わります。
これはなんと公式がアップロードした、釣り動画だったのです……!
映像にライアン・レイノルズの名前が入っているから、彼に送られた試聴用の映像がリークされたんだぞ! って意味なのかな。
この宣伝を考えた人は天才じゃないですか……?
違法アップロードされるのを待ち構えていた人を一杯食わせることができる。
しかもそれが、「違法アップロードするんじゃねーぞ!」的な圧力じゃなくて、引っかかった側も笑ってしまうようなやり方。
しかも、ピカチュウの凶暴なまでの可愛さをアピールできてしまうのですから……!
で、当然、この釣り動画の存在も話題になるので、宣伝効果はやはり大きいはず。
延々ピカチュウが踊ってるっていうのもいいですよね。
なんでこんなに手足の短い生き物を踊らせるんだ……。

動画制作だってただではないし、ライアン・レイノルズってハリウッドでもトップクラスの稼ぎを誇る俳優なので、彼にツイートしてもらうのもただではないでしょう。
しかしこのかわいさをアピールできるのは尋常ではないので、宣伝効果は高いはず。
ダンスの動画だから、ファンがMADを作ったり、動画投稿サイトでダンスを真似してもらおうという意図もあったのでは?
真似されたかはわからないけど、MADはたくさん作られ、拡散されていましたね。
めちゃくちゃうまい……。

・EDピカチュウ
ピカチュウが、電撃を出せないってところ……完全に「チンチンが立たない男が言うことあるある」でしたよね(笑)。
インフィニティ・ウォーで、ハルクになれないバナーも同じようなことをやっていましたよね。
「久しぶりだから……!」
「言うこと聞いてくれよ!」
「見られてて緊張するせいだ!」
アメリカ人って、チンチンに名前を付けたり、話しかけたりするって言うけど、本当なのだろうか。
あそこのシーンの、ピカチュウが一人でスパーリングしてるところのかわいさもやばかった……。
どうなってしまっているの。
あとピカチュウがあごの下を撫でられると快感に身もだえしていましたね。
よかったずら。

・音楽
エンディングテーマが、LDH系のHONEST BOYZがやっていました。
ファレル・ウイリアムスのプロデュースなのだそうです。
でも私としては、KOHHにやってほしかったです。
2月に突然リリースされたアルバムでは、2曲もピカチュウが出てくるのですから!
一枚のアルバムの中で、二度もピカチュウについて歌った人がいますか!?
いや、いない!
いや、いるかも……キャラクターソングアルバムとかあるだろうし……。
『まーしょうがない』では

ピカチュウ黄色 10万ボルト

『いつでも』では

ピカピカ光 黄色いピカチュウ 黄色いピカチュウ

KOHH信者なので、まじで彼にやってほしかった……。
海外での知名度も、HONEST BOYZよりあるのでは……?
大阪なおみさんがリスペクトしているくらいですからね。

・近年の任天堂
任天堂って実は最近まで、ゲーム以外の事業には手を出すべからずという社訓を遵守していたようなんですね。
昔の社長が、ゲーム製作以外の様々な事業に手を出して失敗していたので、そんな社訓があったらしいのです。
明示化されていたものというよりは、暗黙の了解だったのでしょうけども。
ですが先代の岩本社長が亡くなってからは、それもなくなったようで、任天堂関連のアパレルも多数出てくるようになったし、ユニバーサルスタジオと提携してテーマパークにも進出する。
そんな流れがあったから、今回の名探偵ピカチュウも実写化出来たのかと思います。
個人的には、任天堂のゲームのサントラがすぐに廃盤になるのが嫌だったので、今後サントラが手に入りやすくなるのではないかと期待しています。
良い曲ばっかりなんだから、もっと広く届いてほしい。
CDがめちゃめちゃプレミアがついていて、二万円以上するサントラもちらほらあるのです……。

ついでに、ネタバレの感想をいかに書きます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・人種トリック
なんか途中で、「ピカチュウの中に入ってるの、親父じゃね?」と思ったけど、ライアン・レイノルズ
黒人キャラの父親が白人ってトリック、スパイダーマンでもやってましたよね……。
でもこれがトリックとして成立しなくなる時代って、やってきますよね。

人間たちをポケモンにしてしまう意味があんまりわかんなかったです……。
後半の説明不足感はとんでもないものがありましたね。
アクションもそんなに盛り上がらなかったしなぁ……。

ミュウツーが隠れていたところって子宮だなーと思いました。
水が流れてくるところ、切り立った崖の間をすすむとあるところ、閉鎖的な空間。

本作の監督が、日本のポケモンドメイン管理者と話していて印象的だったのが、「ポケモンは人を良いほうに導く存在」という話だったそうです。
あんまり映画の中ではそれは観て取れなかったけど、とてもいいお話だと思いました。

 - 映画

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