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映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

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ベン・フォールズのライブを一緒に観た恋人の夢 220815

   

8年ぐらい前に付き合っていた女性の夢を見た。
女性がなぜか狭いベッドで、僕ではない男性と一緒に寝ている。
でも多分その二人は付き合っているという関係性ではない。
女性は髪が長かったので、隣で寝ている男が「邪魔だな」と言って怒っていた。

なんで急にその人のことを夢に見たのだろうと考えてみたが、その人と一緒にベン・フォールズのライブを鑑賞した会場のそばを通ったせいかもしれない。

その人はピアノを弾くのが好きだという人だったので、ピアノボーカルのベンフォールズが来日公演のニュースを見て、その人を誘ったらいいかなと思った。
しかし、いきなり知らんミュージシャンのライブに誘うのは、恋人であったもあんまり良くないと思ったので、まずはその人にそれとなくベンフォールズを勧めるところから始めることにした。
今にして考えると、音楽の生演奏って、もとのミュージシャンを知らなくても結構楽しめるので、別に、彼女に「すごく好きなピアノボーカルのミュージシャンが来日するから一緒に行かない?」とか普通に言えばよかったなと思う。
生で観たらけっこう何でも楽しいんですよね。お笑いでも演劇でも音楽でも。
僕は自分の趣味を人にオープンにすることに対して、逡巡して、結果適切でない方法で伝えてしまうことがあるように思う。

そんなわけで僕は彼女にベンフォールズというピアノマンの存在を知らせた。
「すごくポップで、ピアノを叩くように弾いててすごくかっこいいんだけど」と言うと、「えー、私そういうの嫌い」という反応だった。
僕はその反応にムカついたのは覚えている。

でも、結局ライブに誘った。何でそこから誘おうと思ったのかは覚えてない。
たしか彼女にはCDも貸して、事前に聴いた上でライブに望んだはず。
ベンフォールズのことは気に入ってもらえたようで、「最初ベンフォールズのこと話した時には好きじゃないとか言ってたよな」と言ったら「あなたの紹介の仕方が悪かったんじゃないの」とのことだった。
そういうもんかも知れないなと思ったけどその時は心の底からムカついたので、自分にはどうしようもなかった。
多分、彼女は、僕がライブに誘ったこと自体が嬉しかったのだと思う。
結局彼女が今もベン・フォールズを聴いているかはわからない。

その彼女は二十代半ばで、仕事を辞めてワーキングホリデーで海外に行くことを検討していたようで、「一緒に行かない?」と誘われた。
僕は、日本で仕事をしていたいと言った気がする。
そのまま別れた。
その後、別れてから一年ぐらい経って連絡したら、ワーキングホリデーで海外でカナダに行くことになったと知らせてくれた。
僕も一緒に行くとか、一緒じゃなくてもワーキングホリデーで海外に行っていたら、英語の習得ぐらいはできただろうか。

その前に付き合っていた女の人にも、ベン・フォールズは勧めた気がする。
『グレーシー』という曲がとても可愛らしいのだけど、娘が生まれた時に作った曲なのだそうで、「こんな曲が父親から送られたら最高だと思う」と言ったら、「へぇ、そうかな」と馬鹿にするような言い方だったのであった。
なんか、あんまり音楽とか音楽に触れないのに、自分が好きなものこそ最高で、それ以外の物をちょっと下に見たがる性癖のある人だった。
でもたまに勧めたものを好きになってくれたりしていた。
一年ぐらい付き合っていたけど、彼女のことをあんまり思い出せない。まぁそりゃ、十年以上前のことなんて思い出せなくて当り前か。寂しい。

音楽の趣味が合う人と付き合った記憶がない。
思えば年々、海外の音楽を聴く人口は減り続けているのである。
上に書いた二人に共通しているのは、父親が音楽好きで、僕が音楽の話をしていても「お父さんがその音楽のこと昔話してた」と言われることがあった。
なんか、父親の影を自分に求められているかもしれないと思うと複雑だった。
女性が「母親の役割を求めないでほしい」ということはけっこう聴くけど、多分、男も男で、父性的なものを求められるとちょっと抵抗を覚えることがあると思う。
とはいえ、生まれてから最初に接して、人格形成の過程で最も長く時間を共にする異性である父親や母親の存在が人間に与える影響は大きいので、多分多くの人の異性の好みには異性親の個性は反映されるだろう。良い方にも、悪い方にも。

・今日聴いた音楽
今日聴いてないけど、広島の奈々ちゃんがディスってくれた曲載せときます。
やっぱり今聴いても大好きだな。自分子どものために作った曲って名曲が多いイメージです……さすがにテキトーな曲を捧げてはならないと、一踏ん張りするんでしょうね、作家も。
ビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビー』は姪に送った曲でしたが。

 - 日記

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