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*

ヒプノシスマイクにクソを塗りたくられたジョー・ストラマー

      2020/06/21

前回書いたように、ヒプノシスマイクが傲慢甚だしいことにジョー・ストラマーの言葉を引用していることを批判します。

前→ヒプノシスマイクについて(9) ヒプマイに取り込まれないでほしいヒップホッパーたち

これまでヒプマイのディスをやってきましたが、このエントリで書いていく内容は制作陣の倫理観を批判するものです。
コンテンツの基幹部分を作っている人達の「質」が低いと思わざるを得ません。

金に転ぶクリエイターを起用しまくるのは、別にもういいですよ。
ダサいコンテンツのレベルを底上げするために、「セルアウト」と呼ばれることを覚悟であえて参加している人もいるかもしれない。
シマウマさんの活動スタンスみたいに、ヒップホップの音楽やファッションが広まることにプライオリティを置く人が増えていることも実感していますし。
そのことに対して僕は違和感を持ちつつも、ヒップホップについて詳しく知識を持っていないので突っ込むことはできません。
けど、拝金主義に対し、明確に反対の態度を貫いていたジョー・ストラマーが作ったものを引用するのは止めるべきです。
僕はジョー・ストラマーの関係者などではありませんし、彼の言葉の使用の差し止めを求めたり出来る立場ではありませんが、ヒプノシスマイクがジョー・ストラマーを汚したことだけは絶対に許しませんよ。
あと、シンプルに「センスがない」「頭が悪すぎる」「質が低い」。
そう思った理由をここで少し書かせてもらいます。
マジで絶対に許さねーからな(笑)。
ジョー・ストラマーを好きで、この侮辱を許せる人がいるとは、僕には思えません。
いい加減にして欲しい。
あんたたちみたいな知識不足でリスペクトもない人間が立ち入ってはいけない領域があると知ってほしい。
ジョー・ストラマーの言葉だけは使ってくれるな。

・ヒプノシスマイクにクソを塗りたくられた男「ジョー・ストラマー」

ジョー・ストラマー(Joe Strummer)はザ・クラッシュ(The Clash)のフロントマンとして知られる人です。
クラッシュは76年に結成された、英国パンクロックバンドの代表格として絶大な知名度を誇る存在です。
彼らは世の人が抱くような、ただ「パンクっぽい」音楽だけではなく、スカやレゲエなどの当時ロックの世界ではあまりポピュラーではなかった音楽も積極的に取り入れており、ロック音楽の表現を広げた功績も高く評価されています。
彼らはセックス・ピストルズ (Sex Pistols)のライヴに衝撃を受けてパンクを始める前は、ロック・バンドをやっていたので、オーセンティックなロックやロカビリーの趣味はそこかしこに感じられます。
ジョー・ストラマーはバンドで作詞・作曲・ギター・ボーカルを担当しました。
そのファッションや思想はロックにおいてはアイコニックな存在で、特にジョー・ストラマーは、パンクのスピリットを体現している人物であり、彼の生き様や立ち振る舞いに影響を受けた人も多いです。
僕も音楽を聴き始めた高校時代には、既にその存在を認知していました。
2002年にジョー・ストラマーが亡くなっているので、再評価の機運が高まっていた時期なのかもしれません。

クラッシュは、メンバーが兄貴肌で、ファンのキッズたちにも頼られる存在でした。
ジョー・ストラマーはライブが終わった後に会場の外で出待ちをするファンの前に出て行き、全員にサインを書いたり、ファンからもらったプレゼントを捨てずにとっておいたという話もあります。
ツアー先でプレゼントを受け取ると、すべて本国に送るために膨大な輸送費を支払っていたそう(笑)。
あと、関係のない話ですけど、彼らの来日公演を観に行ったという音楽ジャーナリストの田中宗一郎さんの思い出話を聞いたことがあるんです。
「公演が終わって、アンコールに応えてステージに登場したメンバーたちが、その場で円陣を組んで話し合ってた。アンコールで何の曲をやるかを相談してた。そういうパフォーマンスだったのかもしれないけど、彼らが非常にリアルな存在として感じられて興奮した」
というような話でした。
音楽のカッコ良さはもちろんのこと、そんな「カッコいい男」の存在感が若い音楽ファンを惹きつけていたことは確かでしょう。

ついでに言うと、当時パンクバンドとしては少し遅れてデビューしたザ・ポリス (The Police)が、クラッシュのようにレゲエをやり始めたことをステージ上で批判していたそうです。
これも田中宗一郎さんが書いた文があるので引用します。

髪をブロンドに染めたパンク風ルックスで、ジャズやプロッグをやっていた過去と年齢を隠し、レゲエを巧妙に取り込んだサウンドによって、パンク・ブームに便乗してデビューしたこともあって、一般的な人気とは裏腹にポリスはかなりの嫌われ者だった。ジョー・ストラマーはステージ上から、「スティング、お前らはレゲエを盗んだ。だが、俺達は違う。俺達がやっているのは、パンク&レゲエだ!」と叫び、その言葉に世界中のパンクスは拍手喝采。だが、当の本人達はさっぱり聴く耳を持たず、その後も、XTCのプロデューサーを寝取り、彼らのスタイルをポップに水増ししたサウンドで成功を収めていく。

話が逸れて申し訳ねぇずら……。
ただ、こんな風に、キッズ達の聖域を侵そうとする敵に対して、はっきりと抗議してみせる姿勢も、彼が支持された要因なはず。

・「それがパンクだぞ」

最後に、ジョー・ストラマーのほとばしる漢気を感じさせてくれるエピソードを紹介します。
日本人フォトグラファーのハービー山口さんがクラッシュについて語った有名なエピソードなのですが、以下のようなもの。

https://www.bcnretail.com/hitoarite/detail/20151224_125081.html

ロンドンに居た時に僕、あることがあって。
地下鉄に乗っていたら、当時爆発的な人気があった「クラッシュ」というバンドのボーカリストであるジョー・ストラマーが真ん前に座っていたんです。写真を撮りたい! でもプライベートだから怒られるだろうなと、一旦カメラをしまったんです。でもどうしても撮りたい、こんなチャンスはこの先もう来ないと思う。で、思いきって聞いてみたら「いいよ、撮れよ」と。
で、撮らせてもらって、ジョーが次の駅で降りるのを見送っていたら、くるって振り返って、「君な、撮りたいものはみんな撮れよ。それがパンクだぞ」って。
彼はすごく有名人なわけです。何百人のカメラマンに撮ってもらってる。だけど、カメラマン全員にその言葉をかけてるわけじゃないと思うんです。たぶん、この下手な英語でおずおず聞いてくる小っちゃな日本人には、ひとこといっておこうと思ったのかな。きっと「頑張んなよ」って。
中途半端で夢は終わらせるなと。その神様の言葉は、いろいろなところで話しています。

僕が言葉を付け足すまでもないですよね……こんなにカッコイイ人、いないですよ。
ストラマーが、音楽性だけではなく「カッコよすぎる人間性」で強い支持を得ていたことがおわかりいただけたかと思います。
もう、あまぐにひとやの座右も「それがパンクだぞ」でもいいくらいですよ。

・伝説のパンク・ロック・バンド「ザ・クラッシュ」

クラッシュはその幅広いジャンルを網羅した音楽性から、ビートルズと比較されることもあります。
パンクをセックス・ピストルズ (Sex Pistols)のシド・ヴィシャス (Sid Vicious)のような破滅的な人間像に代表されるように、「破天荒な態度で、奇抜なファッションを好む人たち」というイメージを持つ人は多いかもしれませんが、70年代に現れたパンクスたちは政治スタンスにおいてもマイノリティたちの思いを代弁していた側面も強いのです。

・クラッシュの音楽

クラッシュの作品としては、『ロンドン・コーリング (London Calling)』のジャケット写真は有名なものですよね。
ギターを床にたたきつけるポーズや、特徴的な文字の配置などはよくパロディされています。
(文字の配置はエルヴィス・プレスリーからの引用ですが……クラッシュが行っていた「引用」についてはヒプノシスマイクが安易に剽窃するスタンスをディスるために、後述します)

また、彼らの代表曲である『ロンドン・コーリング(London Calling)』『アイ・フォウト・ザ・ロウ(I Fought the Law)』などは、彼らの作品とは知らなくても耳にしたことがある人もいるはず。
後者は日本で車のCMに使われていました。

ロンドン・コーリングは、原発がメルトダウンを起こしかけた事件にインスパイアされたものだそう。
政治的なスタンスを表明する時でも、臆することなく堂々と曲にする。
そんなスタンスをファンは信頼していたのでしょう。
日本は原発でとんでもない事故を起こしてしまいましたが、映画にしろ音楽にしろその事件に触れるものってあんまり出てこなかったことを思い返すだに、日本のコンテンツが政治や社会性を排除しようとする姿勢が不気味に思えますが……。

90年代以降の、いわゆる日本では「タテノリ」「ヨコノリ」なんて風に「乗り方」まで規定されるようになってからの流れしか知らずにいるとわからなくなってしまいがちですが、いいパンクバンドっていうのは良いダンスミュージックもやるんですよ。
ヘドバンしまくって騒ぐだけじゃなくって、酒飲みながら好きに踊るような文化でもあるんですよね。
クラッシュもそういう曲がたくさんあるので、ぜひ、気軽に聴いてみてほしいです。

ここまでで、ざっとクラッシュとジョー・ストラマーのことを紹介しました。
では、なぜ彼の言葉をヒプマイが盗用することが許されないのでしょうか。
それは彼が、生涯を通じてお金儲けを批判し続けた人だからです。
ここから、ヒプノシスマイクが如何にジョー・ストラマーに触れる資格を持たないかを書いていきます。
その流れの中で、なぜ天国獄の座右の銘に設定したのかを考察することになります。

・お金儲けと逆行するジョー・ストラマー

ストラマーは外交官だった父の元に生まれましたが、その経済的な恩恵には頼らず、時には失業保険を受給しながらクラッシュが売れるまで粘り強くバンド活動を続けてきました。
クラッシュとして1stアルバムをリリースしたのは24歳の頃のこと。
10代でメジャーデビューしちゃう人も多い現在から考えると、まぁまぁ遅咲きになりますね。
イギリスは手厚い福祉補償制度があるので、失業保険をもらいながら芸術活動に従事する人がよくいましたね。
オアシス(Oasis)のソングライターであるノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)もデビュー前に工場の仕事をクビになったため、本格的にバンドでのデビューを目指したと言います。
彼がオアシスでレコード会社と契約したのは、26歳の時のことです。
「マンチェスターで貧困から抜け出すためにはサッカーか音楽で名を上げるしかない」、なんて言葉もありました。
そんな彼のデビュー曲は、工場での労働を続けるか、音楽での成功を目指すかという夢と現実の狭間で揺れる心を歌っていると思います。
ザ・スミス(The Smiths)もそんな感じですね。

ジョー・ストラマーが金儲けに走らないパンクロッカーだったことは、クラッシュとしてデビューして以降のエピソードに顕著です。

3rdアルバム『ロンドン・コーリング(London Calling)』は、レコードでは二枚組の大作でした。
曲数が増える分には値段は変わりませんが、枚数が増えればその分値段は上がります。
しかしバンドは、キッズに手に入れてもらうために、「レコード会社を騙して」1枚組の価格でリリースしました。
当然、一枚あたりの収益は落ちます。
レコード会社には事前に、「アルバムにおまけディスクを付けてもいい?」と聞いて、会社から「うん! いいよー」という返事をもらったそうです。
あとで真相を知ったレコード会社はぶち切れですよね……(笑)。
続く四枚目の『サンディニスタ! (Sandinista!)』も、レコード三枚組の超大規模プロジェクトにもかかわらず、これも通常よりも値段を落とし、LPレコード二枚組の価格でリリースされました。
なぜこの価格でのリリースを実現できたかについては諸説ありますが、有力なのはジョー・ストラマーがアルバムのソングライティングについての著作権を一部放棄し、レコード会社に譲渡したというものです。
何が何でも、若いリスナーの手が届く価格で販売しようとしていたわけですね。
普通なら、自分の手元に入るお金が減るなんて嫌じゃないですか(笑)。
でも、バンドはキッズたちのために、身銭を切ってまでレコードの価格を下げたのです。
真似できることじゃありませんよね。(経済的に見るとデフレを生みかねないし)
なお、クラッシュはライヴの際に、「お金がなくてチケットが買えない」というキッズたちをタダで入場させることもしばしばだったとか。
ちゃんとチケットを買ったファンに不公平という意見もあるかもしれませんが、お金がある人は出せばいいし、お金がない人はそのうちお金を持ったときにバンドに回ってくる使い方をすればいい、という発想なのかもしれません。

なんにせよ、バンドは活動の中でこうして自腹を切ることが多く、常に借金まみれだったとか。

バンド解散後も、ジョー・ストラマーは社会貢献の活動を続けます。
バンド解散後、クラッシュのギタリストであったミック・ジョーンズと初めて共演したのは、死の直前に参加した消防組合のストライキを支援するチャリティー・ライブでのことでした。
日本ではミュージシャンのチャリティー事業ってほとんどありませんね……。
また、クラッシュは「ロックの殿堂(The Rock and Roll Hall of Fame)」に入りましたが、その授賞式で再結成の話が持ち上がった時も、ベーシストのポール・シムノンは「チケットが2,500ドルもするような、普通のファンが来られない場所で再結成するのは嫌だ」と拒否したのだそう。
解散から年月を経ても、本当にファン想いな人達だったんですね。

有名なエピソードを列挙していっただけですが、ジョー・ストラマーおよびクラッシュが「お金儲けをしない人物」であることはわかっていただけるかと思います。
だからヒプノシスマイクのような、ファンから1円でも多くお金を回収しようという金満コンテンツが、ジョー・ストラマーの言葉を引用するのは止めてほしいんです。
触れるのにふさわしくありません。
身の程をわきまえてください。
もっと、「お金儲け大好きコンテンツに使われても喜びそうな人」の言葉を使ってくれませんかね。
ていうか、言葉の引用をするにしても近代の人物からの引用じゃなくて、作者不明のことわざとかにしちゃだめだったんですかね?
それかオリジナルの言葉を作るとか……あ、ヒプマイのクリエイターさんには、かっこよくて意味も通る言葉を作るなんてことはできないか……。
サンプリング文化にのっとっているって方便でやってるのだろうけど、あの「座右の銘」って存在意義ありますかね……?
ていうか、「月へ手を伸ばせ~」っていうのも、ジョー・ストラマーが言うからかっこいいのであって、その言葉だけど持ってきて二次元キャラに貼り付けたところで「カッコイイ」なんて微塵も思えないのですが……僕だけですか?
ファンの皆さんは、キャラクター達の座右の銘を「かっこいい」と思えてます?
短い言葉で含蓄たっぷりのことわざとかだったら面白いですけど、格言って、それを言った人のバックグラウンド込みで楽しんだり深みが出てくるものであって、その言葉の上っ面だけ持ってきても機能しない気がするんですけど……。
僕はジョー・ストラマーからパクっていることに憤りましたが、他の「座右の銘」の引用元のファンも怒っているかもしれないですよね。
もう最悪の気分ですよ。
レイプみたいなものです……。

だって、↑でも紹介した二枚組・19曲入りの3rdアルバム『ロンドン・コーリング』を1979年12月にリリースしてから、三枚組・36曲入りの『サンディニスタ!』をちょうど一年後の1980年12月にリリースするという超ハードスケジュールで活動しているんですよ?
たった四人のバンドで、一年辺りの曲の発表数がヒプマイより多い(笑)。(まぁいろいろとモロぱくりな曲もあるので、多少創作過程で楽をしてはいるのかもしれないけど……)
そんな忙しないペースで動いていたのは音楽的な探究心・創作意欲がピークであったことも要因だろうし、ライバルの記録に打ち勝ちたいといった野心も理由の一つではあるでしょうけど、何よりも「自分達を待っているキッズに音楽を届けたい」という想いからだったに違いありません。
キッズに尽くしているんですよね。
それも、「ファン想い」というサービス精神アピールだけではなくて、「めちゃくちゃ忙しい合間を縫って作った音源を格安価格で販売する」という実際の行動で示している。
クラッシュに今でも憧れる人は大勢いますが、それもよくわかるような気がします。
生きて生きて生き抜いた、最高の男です。
彼の死因は、先天性の心臓疾患でした。
クラッシュの活動を共にしてきたメンバーも、その疾患のことを知らなかったそうです。
ジョー・ストラマーがパンクに身を捧げて駆け抜けていったのは、自分の心臓が強くないということを知っていたから、少しでも大きなものを世の中に残したかったのかもしれません。

前のエントリで触れたゴリラズ(Gorillaz)も、まだヒプマイに盗用されていないけど、いったんスイッチが入ると驚異的なペースで制作が進みます。
デーモン・アルバーン (Damon Albarn)は3rdアルバム『プラスティック・ビーチ(Plastic Beach)』のリリース時のツアー中に、滞在先のホテルでiPadを用いて楽曲を作り、そのまま4thアルバム『ザ・フォール(The Fall)』として発表しました。
(日本のミュージシャンが行う「ツアー」は数日から数週間で終わるものがほとんどですが、海外のミュージシャンは「ワールドツアー」として世界各地を回るので、数ヶ月から長くて年単位でライブツアーを行うのが通例)



2017年に『ヒューマンズ(Humanz)』をリリースした際も、ツアー中にさらなる新作『ザ・ナウ・ナウ(The Now Now)』を発表しました。
ナウナウがリリースされた月に来日公演が行われたのですが、会場では事前の告知に使われていたポスターの上にナウナウのポスターが上から貼られていました。
それは演出かもしれませんが、それだけ「圧倒的なリリース」を実現するような創作意欲を持つアーティストもいるのです。

お金という見返りを求めずに、創作とファン達に身を捧げた正真正銘の「アーティスト」がジョー・ストラマーだと思います。
もちろん創作物は値段をつけるのが難しいものですが、正当な報酬を受け取るべきです。
けれどそのような観念を超えて、とにかく「作り続ける」ことだけに執心するタイプの人もいるんですよね。
自分の作品を一人でも多くの人に届くように値段を下げる。
良いものを作るためにとにかく打ち込む。
ファンの喜びと、音楽という芸術に奉仕した人です。
ファンが勝手に抱くファンタジーのように聞こえるかもしれませんが、まれに、そういうアーティストが出てくるんですよね。
ヒプノシスマイクというえげつない集金システムを有するお金儲け大好きコンテンツは、ジョー・ストラマーを汚しています。
今すぐに、彼をイメージ源に使った部分を差し替えて別のものにしてください。

「金次第でどんな仕事でも引き受けるキャラ」が、ジョー・ストラマーの髪型を真似て、ジョー・ストラマーの言葉を座右の銘にしているという状況って、普通に考えておかしいですよね。(まぁ、何も考えずにコンテンツを享受する人も多いと思うので、僕みたいに突っ込むだけ野暮なのかもしれないっすけど)
というか、「いじめ問題は無料でも引き受ける」という義に厚いキャラを使って、「推しを勝たせたければ一枚でも多くCDを買え」というシステムでお金儲けをしている運営陣達のことを、ファンのみなさんはどう考えているのだろう……僕だったら矛盾で心が引き裂かれてしまうと思うけど……。
「公式の姿勢は支持できない」という人は多いと思うのですが、それならヒプマイから離れればよろしいのでは……と思わざるを得ない……。
「ヒプマイにしかない良さ」を、僕は未だに見出すことができていません……。

で、このジョー・ストラマーレイプについてはもう一つ言いたいことがあるんです。
というのも、ジョー・ストラマーの言葉をあまぐにひとやというキャラクターの座右の銘にした理由について思い当たるものがあるのですが、もし僕の推測が当たっているとしたら、どう考えても「誤用してる」んですよ。
僕の想像が的外れなものかもしれませんが、もし当たっていたら、ヒプマイのキャラ設定を作ったりしてる人って、ちょっと常人離れしたバカですよ……。
なので、そこについてちょっと説明させてもらいます。

長くなってしまったので、もう一つエントリを分けます。

いやぁ、よかったです。
ヒプマイのことを延々批判してきましたが、頭がいい人が、僕が思いつくような批判が出てくることは計算済みで、敢えて倫理的にアウトなことをやっているのかも?
という不安は常にあったんです。
そしたら僕は釈迦の手のひらの上でわちゃわちゃ暴れ回ってる孫悟空のようではないですか。
ですが、あまぐにひとやの座右の銘を見てはっきりしました。
ヒプマイの基幹部分を作っている人達、ふつーに「あほ」ですね。
アホ、阿呆。
そんな人が一大プロジェクトを担っていると思うと気色悪いけれど、アンチとしては一安心ですよ。
著しく大馬鹿でいてくれてありがとう、ヒプマイのクリエイターさんたち!

次→えっ?ヒプマイのクリエイターは頭悪すぎ?弁護士キャラのネタ元の代表曲が「俺は法と闘って負けた」な件

 - ヒプノシスマイク, 音楽

Comment

  1. ゼロ より:

    初めまして。
    ヒプノシスマイクについて検索していて、幸運な事にこちらのサイトに辿り着くことができたものです。
    ヒプノシスマイクに限らず昨今のアニメなどのコンテンツ(特に女性向け)にて散見される、様々な分野(音楽、小説、偉人など)が長年かけて築き上げてきた本質、それにより生み出された一朝一夕では味わうことも学ぶこともできぬ深い魅力、そしてそれに自然と、しかし必然的に帯びていった価値といった、真に尊ぶべきものを尊ぶことも学ぶこともなく、表面的な部分(イメージや権威、表現方法)を利用する風潮に、苦痛にとどまらず、悲しみにさえ苛まれておりました。
    そのような身にとっては、こちらの一連の記事に救われた気持ちになりました。ありがとうございます。(…失礼ながら、まだ全てには目を通し終わっていないのですが…)
    もう全ての記事のURLをツイッターに載せたいくらいです。

    そして同時に本当に申し訳なくて、なんてお詫び申し上げればいいか…。
    近年の、様々な文化などを安易に我が物のように扱う風潮も、我が物のように扱われてしまった文化に、平然と土足で踏み込み荒らし回るヒプノシスマイクを始めとするコンテンツの支持者には心底軽蔑しているのですが、勢いが増すばかりで諌め方など、とんと分からず…。
    商用コンテンツでしかないと理解した上で、核となる要素に触れ、教養を高めるのではなく、商品の延長線上という意識で荒らされる本来の文化を愛してらした方々にはもう、謝っても謝りきれません…。
    私自身も、著名な作品を飽くまでも原典としてではありますが(作中のショーは、原典有りでその作品(作中の劇場)らしく翻案するという設定)、使用している作品のファンでもあるため、日々罪の意識を感じると共に、尚更申し訳がありません…。

    感銘を受けられたヒップホッパーが取り込まれるのではと不安に苛まれる心中、お察しいたします。
    比べ物になりませんが、私も好きな作家を利用され、つらい思いをした事がございますので、ヒプノシスマイクでは同じ事が起きないよう、心から願っております。

    お恥ずかしながら、私は深く知っていると言えるものはなく、ヒップホップもそうでした。
    ですのでこちらの記事で素晴らしい作品、ヒップホッパーの方々を知ることができただけでなく、その曲や、乗せられた言葉にどのような意味が込められているか、どのような方々なのか、環境だったのかということまで知ることができて、非常に嬉しく思っております。
    知識を深める教本となりうる本もご教授いただけて、本当に嬉しいです。

    そして同時に、その曲、言葉に込められた想いを理解も尊重もせず、あまりにも安易に使用していると知って愕然としました。
    元々言葉の重みを理解している印象はありませんでしたが、ここまで軽率に不敬な行動をするとは想像もできませんでした。
    文章から切々とした悲憤を感じて、おこがましいと思いながらも、私まで悲しくなりました。

    ファンの方への人情味溢れる対応には尊敬の念と共に、ほっこりとしました。
    輸送費が負担だから断るのではなく、負担してでも受けとるという所に、懐の深さを感じました。
    対して、軽率に越えてはならぬ一線を越える者に対しては明確に批判する毅然とした姿は、私が軽々しく評する言葉を口にするのは許されないと理解しておりますが、美しいと感じてしまいました。
    もちろん、その後のエピソードも。

    個人的な印象ですがヒプノシスマイクの行動は、
    「とりあえず有名でカッコよさげ・評価が高く固定されているものからパクっとけばいいと思っている」
    が近いと感じております。
    ヒプノシスマイク(に限りませんが)は、テーマに利用した文化の要素を(不適切であっても)ちょっと使うだけで、支持者は「深い」「エモい」「スタッフはわかってる」といった反応することが多いので…。
    「知ってるのにここで引用するの?」となったり、あるいは引用を知ったあとに、引用が不適切ではないかの検証する、という風に追及することは先ず無いと存じます…。

    クラッシュの、作品に昇華した形での堂々とした政治的スタンスの表明や、レコード会社を騙してでも、人々の手に届きやすい価格しようとする姿勢、本当にかっこいいですね…!
    でもレコード会社の所はちょっと笑ってしまいました(笑)
    堂々とおまけまで付けたのですね。

    しかし自分の身を削ってでもファンの為の選択をし続けた姿勢は、人間として学ぶべき生き方ですが、誰にでも真似できるものではありませんね…。
    ヒプノシスマイクという、ラップの技法を主体にしたキャラソンコンテンツに引用する資格がないという意味が、本当によくわかりました。

    あとファンじゃない私が答えても意味ないですが、座右の銘を見せられても特にかっこいいとは思えないですね。
    そもそも、人様の言葉を使うのではなく、クリエイターならば自身の感性に基づいて、そのキャラの特徴を一言で表す台詞を作ってほしいです。かっこよさそうで何かキャラに合いそうと感じる言葉を探すより、クリエイターならそっちのほうが絶対楽しい。クリエイターならば。
    その上で更に作り込んだ物語を表に出してから、座右の銘も設定するというのなら、深みが増してファンは楽しめる要素になるかな、と思いました。
    あと、その発言に至る理由がある上でその言葉を口にした人々と違い、キャラクターの情報量が圧倒的に足りないのもあって、座右の銘にキャラクターが押し潰されそうとも感じました。
    スマートフォンで見ると、個人情報より目に入るのも、更に「?」という気持ちにさせられました。

    じゃあなんでこんなの載せたんだろう?という点については、断言はできませんが恐らく、考察(という名のこじつけ)や、二次創作が目的の人に利があるかもしれません。
    ある人の言葉を使ってる→その人がモデルだ!(違う)
    あの描写にはこういう真意があったんだ!(そんなものはない)
    これが座右の銘ということは、こういう考えをしてそう!(スタッフはそこまで考えてない)
    という具合に。カッコの前も中も、もちろん私の勝手な想像ですが。

    素晴らしい感性と洞察力、審美眼と信念に感動し、また恐れながら共感も覚えたために、大変な長文となってしまいました。
    申し訳ありません。
    失礼があればご指摘賜りたいと存じますが、問題がなければお返事はいただかなくとも、素晴らしい価値観の方がいらっしゃるのだと知ることができただけで、十二分の安らぎをいただけましたので大丈夫です。

    これからの記事も楽しみにしております!

    • gntnk より:

      >ゼロさん
      コメントありがとうございます!
      こんなに熱量の高いコメントをいただいたのは初めてです。
      自分としては怒りの感情を文章に反映させてしまうのはどうかと思ってもいたのですが、同じようなお気持ちの人がいたと知ることができてありがたい限りです。
      また、ヒプノシスマイクに近い形式のコンテンツに親しまれている方からの意見を教えて頂けて参考になりました。
      あんまりコンテンツについて人と意見の交換をすることがないので、学ぶところが多いお話しでした。

      Twitterでの拡散なども、ご自由にどうぞ!
      一人でも多くの人に読んで頂けると、書いた甲斐があります!

      ヒプマイのことを今後書くかはわかりませんが、当ブログをまた読みに来て頂けると嬉しいです。
      コメントも、ぜひお気軽に書き込んで下さい。
      ブログに書かずにTwitterでつぶやいてお終いになってる内容などもあるので、そちらもぜひ!
      ありがとうございました!

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