てやんでい!!こちとら湘南ボーイでい!!

映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

*

ギャルにぶつかるおじさんと、ギャルに席を奪われた僕

   

とりとめのない話としか言いようのないことを書きます。

駅前の、まぁまぁ人通りがある道を歩いていた時のことです。
僕の少し前を、60代くらいのご夫婦が歩いていました。
向かい側から20代半ばくらいのギャルの子が三人、横並びになって歩いてきました。
ギャル三人はおしゃべりに夢中で、前から夫婦が歩いてくることを気にも留めずに、横一列の体制を崩さずにこちらへ歩いてきました。
老夫婦は彼女たちとすれ違うために左右に別れました。
で、ギャルたちとすれ違う時に、おじいさんは肘を立てて、ギャルに思い切り当てて行きました。
ギャル隊列の中の、おじいさん側を歩いていたギャルは自分の脇をおじいさんがすれ違おうとしていることにも気付いていないようでした。
なので、おじいさんにぶつかられてから、少し驚いたような顔で振り返ります。
と言っても痛がっている素振りでもないし、怒った顔もしていなかったので、なんとなく事態を把握するとすぐにおしゃべりに戻って、そのまま気に留めずに歩き去って行きました。
おじいさんはと言うと、ぶつかってから何歩か歩いてから振り返りました。
その目つきはかなり性格悪そうでした。主観的ですが……。
ギャルはぶつかってからすぐに振り返って、そのあと前を向き直ってしまったので、おじいさんとギャルの視線が混じり合うことはありませんでした。

僕はコレ、ここ一年ぐらいでよく聞くようになった「ぶつかり男」案件ではないかと思いました。
都内など人通りの多いところで、男性が、一人で歩いている女性とすれ違っていく時に、思い切りぶつかっていくというヤツです。
SNSで「こういうことがよくありますよね」ってツイートに賛同の声が集まったり、そのぶつかり男らしき人を後ろから撮影した動画が公開されていたり。
ぶつかり男は一人の人物ではなく、同じようなことを行っている人が複数いるもよう。
また、動画を観る限りだと、「男と一緒にいる人はぶつかられない」「スマホを操作しながら歩いていたり、よそ見をしている人を狙っている傾向がある」という特徴もあるようでした。
なぜそんなことをする人がいるのか……というのは、正直よくわからないところです。
ただ考察するに、通り魔的な犯行なのでしょうねぇ。
明確な思想に基づいたテロ行為と言えるほどのものでもないし、あからさまな暴行と言えるほどのことはしない辺りには人としてのしょうもなさがある。
女性と言う、自分よりも弱い存在を標的にするということは、自分の身体能力が高くないことを自覚しているはずです。
ケンカが強いと思っているなら、標的を男性にすればいいわけですし。
けれど、自分よりも「弱い」相手がいることを確認したいから、ケンカが勃発してもおかしくないことはしたい。
ねじれていますね。
チーマーとか暴走族みたいに、そういうことをしたい者同士で堂々とケンカをしてくれればまだいいのですが、自分よりも弱そうで食ってかかってこなさそうな相手を無差別で攻撃して回るというのはおそろしい話ですよね。
人の身体を傷めつけようという意志は反社会的なものなので、容認されるものではないのですけどね。

僕自身も、ぶつかりではないにしても、都内にいる時に、男性が女性に怒鳴っているのを見たことがありました。
僕が歩いていると、女性から声を掛けられました。
「今営業の練習をしていて、名刺をお配りしていまして……」みたいなことを言われたのですが、時間がないので僕は断りました。
女性はすぐに引き下がってくれました。
なんかもうちょっと良い声のかけ方ってないのかな……と思ったけど、こういう研修って効率の良いやり方を学ばせることが目的ではなくて、とにかく失敗させてまず自尊心をへこますためにあるのかもなー……とも思いました。
そんなことを考えていると、すぐ後ろから、「うるせーんだよこの野郎誰だと思ってるんだよ!」という怒鳴り声が。
びっくりして振り返ると、さっきの女性に向かって、スーツ姿の男性がものすごい形相で大声を張り上げていました。
女性も目を見開いていました。
スーツ姿の男性はそのまま怒った顔で歩き去りました。
声掛けられたくらいでそんなに怒るかね……。
その男性の着ているスーツはけっこうくたびれていて、髪の毛がかなり少なかったです。
彼も疲れているのかもしれません。

怒鳴り男性にしろ、ぶつかり男にしろ、なにかしらのフラストレーションを抱えているのだろうとは思います。
けれどそれが女性に向かって発露されてしまうのは、本人の精神に異常があるとしか言いようがないっすよね。
しかし、赤の他人とは言え、目の前に対象がいるのに、暴行におよぶ神経ってすごいですよね。
しかも、自分の方を見ていなさそうで、かつ、一人でいる女性を狙うってことは、「自分より強い人にはケンカを売れない」ということを自覚しているはずじゃないですか。
サンドバッグか何かだと思ってるのかな……。
自分より弱い人をいじめるって、相当カッコ悪いことだと思うのだけど……。
自分より弱い人にしか手を出せないって言うカッコ悪いことをするという、一種の自傷行為なのでしょうか……。

話がそれまくりました!
でも今回の件を冷静に考えてみると、三人で横一列になってるギャルもよくないですよね。
端へ寄ったりという配慮もできてないわけだし。

しかしそれを言葉で注意するでもなく、自分より体の小さい女性に体をぶつけることで示すおじいさんも良くないですよね。
しかも恥ずかしいのが、自分はわざとぶつかっておきながら(これも主観ですけど、あれはわざとですね……)、振り返ったのは数歩歩いてからだということ……。
ギャルにビビってるやん。
ビビっているからこそ、直接的な接触をとることは避けて、食ってかかられた時に言い逃れができる「ぶつかり」という攻撃手段を選んだのでしょう。
恥ずかしい人間……。

話がブレまくりで恥ずかしいのですけど、もう一つ、書きたいことがあるのです。

私は電車で通勤しています。
席に座れるかどうかは運次第です。
その日は、途中で目の前の席が空いて、座ることができました。
次の駅で、隣に座っていた人が立ったのですが、席にハンカチを落としていました。
その人に声を掛けたのですが、自分が呼ばれているとは気付かなかったようで、そのまま車外へ出てしまいました。
最後にもう一度声を掛けると、やっと振り返ってくれて、僕が手にハンカチを持っていることも理解したようす。
ですが人波に押されてしまって、車内は戻って来れません。
仕方がないので、僕は席を立って、その人にハンカチを渡しに行きました。
ドアが閉まる直前に、ハンカチを手渡すことができて、お礼の言葉をかけてもらえました。
朝からいいことしたなぁ……と思いました。
振り返ると、僕の座っていた席は空いたままでした。
近くにいたみなさん、僕が戻ってくることをわかっていたのだなと思います。
朝から良いことをした上に、周囲の人々も見守ってくれていたのです!
素敵なことではありませんか。
そう思って席に戻ると、ギャルがササッと移動してきて、タッチの差で席に座りに行った。

ええーーーー

って顔で恨みがましく見つめたけど、その子はずっとスマホをいじっていて、一度も顔を上げませんでした。
その子はイヤホンを耳に付けてて、多分立っている時からずっとスマホを触っていたのでしょう。
そんな状態だったなら、席が空いたら座りに行きますよね。
まぁ、多少周りが見えてるなら、「5秒前までそこの席に座ってた人が戻ってきたわ……きっと何か事情があって席を立ったのね! それならこのお方にお座りいただくのが自然の理ですわ」と思うはずですからね。
あと、私の発した「ハンカチ落としてますよ」の声は、離れた場所にいる落とし主に聞こえる程度の声量だったわけで……それが聞こえないくらいのボリュームで音楽聴いてるのってよろしくないですよね。
もちろん、その駅で乗り込んできたという可能性もあります。
それならその子から見た私って、「席に座れなかったのは自分のスピード不足が悪いのに、なんかガン垂れてくる気色悪いおっさん」なのでしょうね。

いろいろ書きましたが、僕も席を確保しておきたかったなら、鞄を置くとかすればよかったんですよね。
とっさのことだったので、そういう判断ができなかったけど。
そんな風に、「自分にも落ち度がある」という時って、苛立ちも倍増するような気がします。
完全に不可避な嫌な出来事だったら、「そんなこともあるか」って思えるけど、自分の判断で避けようのあることだと、後悔の念が強まるというか。
後悔の念が強いと、そのはけ口を求めてしまうんですかね。
自分の落ち度よりも、責任の所在は外部にあると思いたいのかも。
そう考えると、ここまでつらつら書いてきたような、細かいことに対して、こんなにもやもやしたことをいろいろ想う僕って、心にゆとりのない人間なんでしょうね。

どちらも「ギャル」と言う言葉で描写してしまったけど、ギャルだからどうとかいう問題ではないですよね。
今回書いた女性たち、どちらの場合も、「もうちょい周りを見ようや」とは思います。
で、僕も、おじいさんも、周りをあんまり見てないというだけの相手に対して怒りすぎですよね。

電車の座席ごときでこんなことをだらだら書く大人と言うのもみみっちい感じがしますが
私は骨格が悪くって、長時間立っているとけっこう痛みだしてしまうのです。

オチとかは特にないですね……。

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