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ヒプノシスマイクについて(7) ヒプマイより20年早かったゴリラズ(Gorillaz)

      2020/06/21

ファッキューメーン!
どもっ!
ヒプマイヘイターです!

そんなわけで前回のエントリに続き、ヒプマイのことを書きます!
前→ヒプノシスマイクについて(6)ヒプマイの良いところをヒプマイアンチが挙げてみる
今回は面白い発見についてです!

・ヒプマイより20年早かったゴリラズ

僕が崇拝する田中宗一郎さんという音楽ジャーナリストがいるのですが、その方がヒプノシスマイクについて話していたんです。
彼はヒプマイを否定とも肯定とも取れないスタンスで話していましたが、ヒプノシスマイクが盛況でユニークな音楽プロジェクトという話になっていた際に「でも、ゴリラズ(Gorillaz)が報われなくない?」と言っていたんです。
それを聞いて私、膝を打ちました!
そうです、二次元キャラをビジュアルに用いたヒップホッププロジェクトの元祖といえば、ゴリラズがいたじゃないですか!
ゴリラズは当初覆面プロジェクトとして活動していましたが、正体は英国を代表するロックバンド、ブラー(Blur)のフロントマンであるデーモン・アルバーン(Damon Albarn)とコミック作家のジェイミー・ヒューレット(Jamie Hewlett)によるユニットでした。

(ウーバーワールドはなぜか2ndアルバムの時期に、CDジャケットがこのゴリラズ丸パクリデザインになっていました。なぜだったのだろう……)

二次元キャラクターをバンドとしてデビューさせ、メンバー各々に設定を持たせて、そのキャラクターたちが音楽を作り、演奏しているという設定なので、ヒプマイの原型となるようなアイデアはとっくに存在していたわけですね(笑)。
ゴリラズは2000年にデビューEPをリリースし、断続的に活動を続けて、現在までに6枚のアルバムを発表しています。
曲としては『フィール・グッド・インク(Feel Good Inc.)』が一番有名な気がします……iPodのCMでも使われていましたね。(言うても15年近くまえのことですが……)

ここでゴリラズについて触れたのは、のちのち「ヒプマイ(日本のオタクコンテンツ)と文化盗用」について書いてみたいからです。(勉強不足なので書けない可能性もあるけど)
日本のオタクコンテンツ界隈ではあまり耳にしないかもしれませんが、海外のポップカルチャーにおいては文化盗用は大きな問題となっています。
ブラーやゴリラズ、デーモン・アルバーンのソロ活動はその文化盗用の問題を考えるうえで有用性が高いので、ちょろりと触れてみた次第です。
ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)、エミネム(Eminem)など白人がヒップホップをやれば非難されるのが常な時代もあったのです。
ヴァニラ・アイス(Vanilla Ice)なんてのもいましたね……。

ただ、文化同士が影響を与え合うこと自体は止めようがありませんからね。
↑で紹介したフィール・グッド・インクのコーラス部分のメロディはおそらく、先輩英国バンド、ザ・キンクス (The Kinks)の『サニー・アフタヌーン(Sunny Afternoon)』からの引用だと思いますしね。

ちなみにゴリラズですが、現実社会を一切反映させておらずリアリティ皆無のヒプマイとは違い、アメリカ大統領選でトランプが当選した直後に『ハレルヤ・マネー(Hallelujah Money)』という資本主義を揶揄する新曲を発表しています。
ヴァーチャル・バンドであっても、臆することなく政治的なメッセージを発しているわけです。
しかもビデオの撮影はトランプの富を象徴するトランプ・タワーで行われているという徹底ぶりです。ゴリラズ、強い。

ゴリラズはヴァーチャル・バンドであるという特性を活かしつつ、バンドの世界観が歳月を経るごとにどんどん深化していっているんですね。
そのあたりはヒプノシスマイクと同様ではありますが、SF作品のように現実を反映させながら展開していくゴリラズに比べると、今のところヒプマイは「現実の映し鏡」的な要素皆無で面白くないですね……。
タナソーさんの「ゴリラズが報われない」という言葉が、具体的にどのような状況を指すのかは想像するしかありませんが、ヴァーチャルであっても「言うことを言う」というヒップホップのスタンスを受け継いでいるゴリラズが日本では一般リスナーまで届いていないが、マイルドに快楽的なことばかりラップするヒプマイが売れる現状を嘆いているのではないかな……と思いました。
もう、ほんとに、僕、オタクコンテンツ快楽しか追求しない部分が嫌いなんですよね……。

さて、ここからはディスとはヒプマイの疑問点とか、ネガティヴ寄りなことを書いていきます!
ゴリラズの話が長くなったので、エントリを分けました!
ファッキューメーン!

次→ヒプノシスマイクについて(8) ヘイターがヒプマイをディスりまくります

 - ヒプノシスマイク, 音楽

Comment

  1. 184 より:

    どうしてヒプマイとGorillazを比べているのかがわからない
    いちオタクコンテンツに政治的主張をして欲しいのですか?Gorillazの姿勢はかっこいいけどヒプノシスマイクの良さとは別物だと思う
    ヒプノシスマイクは歌しか聴いたことがないけど、あれの世界観は完全にコロコロコミック。ヒプノシスマイクに求めるものが間違ってるのでは

    • gntnk より:

      >184さん
      ヒプマイと同じように、二次元のキャラクターがヒップホップをやっているという設定なので比較対象にしてみました。ブログでもそこは書いてあると思うのですが……。
      私個人としては「ヒプノシスマイクに求めるもの」は特にないです。
      具体的な政治的主張を盛り込む必要はないとは思いますが、社会に対するなにがしかのメッセージが軸にあったほうが見応えのあるものになると思います。個人的な意見ですが。
      「オタクコンテンツ」に対して求めるものという話であれば、オタクコンテンツは快楽を与えることだけを考えて作られていて、質が低下していくばかりなので、もうちょっとマシになってほしいとは思います。

      ゴリラズはアニメーションのキャラクターを立てていながら、ヒップホップのマインド(私のヒップホップ解釈はブログに書いています)を損なわずに音楽を作っているところをリスペクトしています。
      しかしヒプノシスマイクはヒップホップカルチャーの上っ面だけを持ってきて、思想面がスッカスカなのが嫌です。
      ヒップホップというカルチャーは、他の音楽ジャンルよりも、作家の主張が強いものだと思うのですが、そこから「主張」を抜いて「女の人にウケそうなこと」を盛っただけの構造が気持ち悪いです。

      こちらの記事については、コメントをいただいてから自分で読み返してみて、何を書きたいのかあまり伝わってこないと思いました。
      書きたいこともバラバラになっていてわかりにくいと思いますが、ヒプマイについては他のエントリでも書いているので、そちらを読んでいただけると私がどう思っているかわかってもらえるかとは思います。

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