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映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

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アイアンマン1&2

   

マーベル映画の観直しをしているので、ついでに感想や、他シリーズと比較して気付いたことをメモします。
基本的にはネタバレをガンガンしていきます。
とは言ってもマーベル映画って、ストーリーに大胆などんでん返しってあんまりないので、ネタバレしてても十分楽しめる気はするんですが……。

アントマン&ワスプ、観ていないので、ちゃんと語る権利はなさそうですが……。
ディズニーデラックスにも上がっていないので、観られないのです。
つらみ……。
ざっくりと、MCU作品を好きな順に並べました。
評価云々ではなくて、好きな要素が強い順番って感じですね。
感想自体は公開された順に書いていきます。

1 インフィニティ・ウォー
2 エンドゲーム
3 キャプテン・アメリカ/シヴィル・ウォー
4 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
5 ブラックパンサー
6 アイアンマン3
7 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
8 マイティ・ソー/バトルロイヤル(ラグナロク)
9 アイアンマン
10 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
11 アイアンマン2
12 アベンジャーズ
13 スパイダーマン:ホームカミング
14 アントマン
15 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2:リミックス
16 ドクター・ストレンジ
17 キャプテン・マーベル
18 マイティ・ソー
19 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
20 インクレディブル・ハルク
21 マイティ・ソー/ダーク・ワールド
アントマン&ワスプは観ていないので、入っていません……。
あとホームカミングもディズニーデラックスに入っていないので、観返せていない……。
ソニーが権利を持ってる映画はこの先どうなるんだろう?
ソニーの乱入はちょっとほんとにどうなんだろうと思ってます、はい……。

・アイアンマン1

アイアンマン1はアマゾンプライムで無料なんですね。
逆に、ディズニーがオープンしたディズニーが権利を持つ映像コンテンツを集約したディズニーデラックスには、アイアンマン1は存在せず、2以降のMCU作品はそろっている状態。
アマゾンプライムの方が会員数が多いから、エンドゲームへ向けて間口を広げておきたいって話なんですかね。
にしてもディズニーデラックスにないのは不便な気が。

悪役がステロタイプ過ぎるっすね……。
よく言う話で、ハリウッド映画は肌が浅黒い人、目つきが鋭い人を悪役にすることが多い。
特に90年代初期の冷戦終結や湾岸戦争勃発あたりからは、中東系の男が悪の親玉として描かれる傾向強し。
なので、この悪役の描写はどうにかならんかったのか……。

自分の売った武器で死にかけるという展開はすごーく上手いし、自分の会社の親玉がアフガンのテロリストたちを操っていたという話も、やっぱりいいですよ。
自分の父代わりのような人が、実は裏切っていたという展開も好き。
サノスがヒーローたちを子ども扱いするところにも通ずるかな?いや気のせいか……。
いや、でも、MCUのヒーローは全員父性の不在という問題があるな。
ソーにしても父親に認めてもらえない苦しみがあったり、父が消えていってしまったことで苦難が生まれたり……。
トニーも親父との仲が上手くいっていなくて、自分が父になってから親父に再会するというすごい展開だった。
ドラマにおいて、自分を律するもの、引っ張っていくものとしての父が死に、自分が跡を継がなければならない展開って燃えますよね……。

資本家が一番悪いんじゃね? という問題提起ですよね。
しかしそのアイアンマンから始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)が世界最高の興行収入を上げているシリーズになるのは皮肉。
その追い風を受けて、ディズニーが他の会社の買収を進めていくのも大きな皮肉。
アイアンマン3で語られるように、クリエイター達はきっと純粋な気持ちで映画を作っているのでしょうが……業が強い。
そう考えると、3の敵ってディズニーの揶揄なのかも。詳しくは3の項で書きます。

・名乗り出るスーパーヒーロー
1の最後で、自分がアイアンマンだと名乗ったの、僕的にはちょっと「えーっ」って感じだったんですよ。
そもそもスーパーヒーローものに初めて触れたのがスパイダーマンだったので、ヒーローは名乗り出ずに名声を得ないでおらんとあかんのやで!
と思ったので……。
スパイダーマン2の面白さや高潔さってすごいじゃないですか。
自警団文化のあるアメリカからしか出てこなかったものなのかもしれないけど、スパイダーマンの正体を見て見ぬ振りする市民たちが最高ではないですか……。
あのシーンの美しさは言葉にしがたいですね。
ヒーロー映画でここまでできる、ということを証明した作品です。
ダークナイトも、自分がどれだけ傷ついても正体は明かさない。
あのトビー・マグワイア版スパイダーマンが、ソコビア協定に組み込まれるかどうか、という展開も超見てみたいっすね(笑)。
MCUがスーパーヒーロー映画を根底から覆したというか、全部開拓し尽くしちゃった感はありますな。

しかしここで名乗り出たことが自己顕示欲強すぎ、傲慢、目立ちたがりの性格の象徴となって、2の問題になっていくとこが面白い。
1では社会的な問題があるが、2ではスターク個人の問題を扱っていくのが面白いですね。
MCU成功の要因って、一作一作でリセットされずに、次の作品展開で引き継がれているところは大きいですね。
ドラマ的な展開(しっかりしたドラマね)を、映画でちゃんとやってのけてる。
ヒーローの面が割れているからこその展開を作ってますしね。

・ペッパーとのロマンスが面白すぎる
グウィネス・パルトロー美人過ぎでは……。
やりとりが逐一かわいらしいんですよね。
「誕生日なのか?」
「えぇ。不思議なことに去年と同じ日なんですよね」
ペッパーがぶっちぎりの美人過ぎて、数多の美女とヤリまくってきたスタークが真剣に惚れてしまうのもうなずける。
インフィニティ・ウォーではけっこう老けていたのがショックでもあります……。
容姿の美しさで人を計ったりするのは良くないことなのですが、ペッパーのチャーミングさがアイアンマンの強力なウリだったじゃないですか……。
口元が猫みたいですよね。

・アイアンマン2
デモンストレーションのシーンで始まるのは面白い!
ほんとに脚本上手いですよね。
彼の虚栄心が膨れ上がっていることがよくわかります。
冒頭のはっちゃけたノリというのは、アーク・リアクターの毒素によって毒されていく身体に重圧を感じて、自暴自棄になっているという見方もできる。

ローズとスタークがアイアンマンスーツでケンカするシーンのBGMは、ダフト・パンクのロボットロック。
あんまり評価の高くないアルバムのシングル曲ですが、タイトルそのまんまだから使用されているのでしょう(笑)。
シーンに合わないということもないので、気の利いた遊び心ですね。
こういう、シーンに合った曲選びって、誰がやっているんでしょう。
ハリウッドはホントに細かいところまでこだわってる。
音楽に限らず美術的は部分でも、同様のこだわりが込められていることもあるので、やっぱり教養ある人たちが揃ってるんだろうなぁ……。

旧ソ連の貧乏人の生活描写って画一的過ぎでは……。
僕が知らないだけで、本当にみんなこんなんなのか?(笑)
クリード2の、ドラゴと息子の暮らしとか……。

イワンの平気開発は、敵の中枢部で敵を上手く言いくるめて自分の武器を作るという点で、1でテロリストのアジトで開発していたスタークと同じ構造になっています。
父親に執着しているという点では、ここで登場した悪役は、主人公の写し鏡のような存在ですね。
スパイダーマンにおけるヴェノムもそうですが、主人公の写し鏡のような存在はヒーローもので不可欠な存在ですね。
でもあんなにすぐにスーパー兵器が開発できちゃうなら、世の中スーパー兵器だらけでは……(笑)。
また、アメリカの資本家の金を浪費するという構造も面白いですね。
そういやドラゴもイワンだし、ハリウッド映画の敵役ロシア人イワンばっかり説あるな。
イワンこっちゃない……。

感想はざっくり、以上です!
面白い映画でござんした。

 - MCU マーベル映画

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