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映画音楽本ごはんの話を、面白く書けるようにがんばります

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システムが不全を起こしているのか、それともルールを犯す人が悪いのか 20220621

      2022/07/28

横浜みなとみらいにある「キノシネマみなとみらい」で『オフィサー・アンド・スパイ』を観た。
もう90歳近いロマン・ポランスキー監督の新作。
政治的なテーマの作品のようなので、小難しそうだなとちょっと敬遠していたけど、ものっそい面白かった。
そんなに大ヒットしそうな映画でもないのに、舞台は1890年代で、舞台や衣装は当然当時を模して作られている。
当然画面の端っこに写るだけの人物も、当時の服装やら髪型をしている。
ここで「画面に映る人物を一人でも少なくしたら衣装代もエキストラ代も浮くんだろうなぁ」なんて考えるのは、貧乏性なんだろうなぁと思った。
映画は面白かったしわかりやすかった。
お上のくだらない偏見やプライドのせいで現場の運用やら下っ端の倫理観は踏みにじられる、という構図は何も日本に限って起こることではないんだよな、と思った。

ところでこのキノシネマの劇場はスクリーンが小さい。
ミニシアターなのだから小さいのは当然だと思うのだけど、それにしても小さい……。
あと音響がかなり弱く、音を楽しみたいタイプの映画の場合には。この劇場に来ることは推奨できない。
『アメリカン・ユートピア』はここで観たのだけど、正直音が小さすぎて泣きそうだった。

しかしながら、この「キノシネマ」は配給会社もあるはずなのだけど、「木下工務店」という企業が親会社で、社長がめちゃくちゃ映画好きなために採算度外視で運営しているというウワサである。
そうなると応援したくなる気持ちもあるので、この映画館には年に何度か足を運ぶようにしている。
好き。

とんかつを食べたい気運が高まっている。
映画を見終わってからとんかつを食べようとすると、行きたいお店リストトップ2はどちらも閉店している時間だった。無念である。
ただ、行きたいお店第3位のお店はやっていたので、そこへ行くことにした。
肉が薄かった。
180グラムの定食を選んだので、小さいはずなどないはずなのだけど、薄かった気がする……。
満足できなかったが、行きたいお店トップ2に期待することにした。

とんかつ食べてから、川崎のチネチッタで、ミシェル・フランコ監督の『ニューオーダー』を観る。
最悪の映画だった。
すっげー。
嫌な気持ちになる映画を撮る天才だと思っていたけど、ここまでやるとは。
しかしお話自体は寓話的な骨組みがあって、普通にストーリーテラーとして高い技術を持っていることが分る。
好き。
終映後にパンフレットを買おうと思ったら、売店は閉店していた。
ニューオーダーが終映するまでに、どこかでパンフレットを手に入れなければならない……。

川崎の駅の回りはみんながうるさくてなんだか不思議な街だなと思う。

昔川崎近辺に住んでいる人と付き合っていた時に、川崎駅をよく使っていたことを思い出した。

地元に帰ってきて、駅の近くの一方通行の道路に、人を迎えに来ている車がたくさん停まっていた。
地元の駅にはこういう人を送迎するためのロータリーがあるが、あまり大きなものではない。
また、そのロータリーに行くためにも一方通行の道に入らなければいけないため、おそらく迂回することを避けたいが、駅から来る人を乗せたい車が、ロータリーではない場所に停車することになる。
その道も広くないので、トラックかバスが通ろうとするとかなり邪魔になる。
おそらくそこに車を停める人達も、普段からこの道によく停車させているっぽく、トラックやバスや後続車が邪魔そうにしていても気にかけない。
全く気にかけずにスマホを食い入るように眺めている。(憶測だが、多分、他の車とか通行人が「邪魔くさ」という視線を向けてきていることをわかっているから、顔を上げずにいるのだろうなと思う)
車が歩道にせり出して停車しているので、僕もそばを通り過ぎるときは「邪魔くせぇなー」という軽蔑のまなざしを送るようにしている。

こういう時に、システムが不全を起こしているのか、それともルールを犯す人が悪いのかということを考える。
「雨が降ったときに家族を車で迎えに行きたい」と考える人がいることは、現代の感覚からすると自然なことだろう。
その数が多いのであれば、ロータリーを拡大するとか。道幅を広くして路肩で待つ車がいても邪魔にならないようにするとか、なにかしらシステム側が変化することがあってもいい。
ただ多分、駅前の狭い土地でロータリーを広くするということは難しいだろうし、道を拡大することは難しいだろうし、いわんや一方通行の道を無くすようなこともできないだろう。
そうなると、駅前の交通量が多いく道幅の狭い一方通行道路の路肩に車を停めて、家族を待ちながらスマホをいじくり回すという判断をしている人々に対して、同情の余地はあんまりない。
というか、駅から多少離れれば道幅も太いところはあるし、コンビニの駐車場なんかで待ち合わせれば多分誰も困らずに済む。
そこを「駅の近くで拾いたい」という他人の迷惑を顧みない精神で突っ込んでくるのだから、多分、自分はそれにムカついている。

あと、「車を寄せて人を拾う」となると、多分後から車の流れに合流するのが厄介だという判断からか、「道路の真ん中で車を停めて人を乗せる」ということをやってのける人もけっこういる。

なんでこんなに、地元の駅前の道で人を拾おうとする人がムカつくのかよくよく思い返してみると、昔、矢野顕子さんのコンサートに行く前に、車で整体にマッサージを受けに行ったことがあった。
その日は雨が降っていた。
道路が混んでいて、自分の思っていたよりも帰宅時間が遅くなりつつあった。
そこで、その駅前の道を通らねばならなくなり、道が全然進まないという事態に見舞われた。
結果、矢野顕子さんのコンサートの開演には間に合わず、一曲聴き逃してしまった。
一曲目にキラーチューンを持ってくるようなことはしないタイプの人ではあるが、アーティストが出てくる瞬間に立ち会えなかったのはつらかった。
その時に覚えた、「雨の日に家族を迎えに来て一方通行道路を詰まらせる人間マジで許せんよな」という怒りが、今でも自分の中に残っているのだと思う。

ところで、人が他者に怒りを抱く時、自分の非を転嫁しようとしていることが往々にしてある。
ここで自分が怒っていたのは、そもそも「矢野顕子さんのコンサートの前にマッサージ行くべきではなかったのでは」とか「早めにマッサージに行けば良かったのでは」とか「そもそも雨天時は道路が混みがちということは経験として分っていたはずなのに、プランを立てる時にその視点が抜け落ちていた」とか、まぁ、自分に非があったからこそ、他者への苛立ちも大きかったのだろうとは思う。

それにしても一方通行道路を塞ぐ神経の持ち主は本当に嫌……。


今日聴いた曲
平沢進さんのバンドの曲を聴いた。
アルバム単位で言えばこれが一番好き。
デビュー時のメンバーがどんどん抜けてしまい、右腕的なキーボーディストも抜けてしまい、負担が大きくなっていたために猟奇的な歌詞と凶暴なポストパンクの作風に振り切れたもよう。
こわい。

 - 日記

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